米商品先物取引委員会(CFTC)は23日、米国のデリバティブ市場において、ステーブルコインを含むトークン化された資産を担保として使用することについて、広く一般からの意見(パブリックコメント)を募集する公式な手続きを開始した。
米国デリバティブ市場初の試み 意見公募は10月20日まで
CFTCは、公式サイトにて『デリバティブ市場におけるステーブルコインを含むトークン化担保の利用に関するCFTCの一般意見要請に対するコメント』と題した意見公募ページを公開し、以下のような多岐にわたる論点について、市場参加者や関係者からのフィードバックを求めている。
CFTCのキャロライン・ファム委員長代行は声明で、「トークン化された市場はすでにここにあり、未来そのものだ」と述べ、さらに「私は長年、担保管理こそが市場におけるステーブルコインの『キラーアプリ』だと言ってきた」と、今回の取り組みへの強い期待を表明している。この改革は、市場参加者が資金をより賢く活用できるようにすることで、米国の経済成長を促進するものであると強調した。
意見公募は2025年9月23日から10月20日までの期間で実施され、将来的な規則策定のための基礎情報として活用される。
この動きについて「FOX Business」の記者であるエレノア・テレット氏は、自身のXへの投稿で、補足的な見解を述べている。
テレット氏は、「米国デリバティブ市場で初めてステーブルコインがトークン化された担保として使用されることを許可するイニシアチブ」であるとコメント。また、この構想は2025年2月に開催された「クリプトCEOフォーラム」での議論及び大統領のワーキンググループの勧告に基づいているとした。
まだ議論が始まったばかりではあるものの、今回の意見公募は、伝統的金融市場への暗号資産(仮想通貨)の融合を促進する重要な一歩となりそうだ。
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