米ウェルネス企業Safety Shot、ミームコインBONKを主要資産に戦略転換

ヤマダケイスケ
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米ナスダック上場のウェルネス企業「Safety Shot, Inc(セーフティ・ショット)」は11日、Solana(ソラナ)チェーン上で展開するミームコイン「BONK(ボンク)」の創設貢献者との戦略的提携を発表した。同社はこの提携の一環として、BONKを主要な財務資産とする暗号資産(仮想通貨)財務戦略を開始することが明らかになった。

BONK2,500万ドル受領と3,500万ドル優先株発行を発表

今回の提携にあたり、セーフティ・ショットはまずBONK創設貢献者から2,500万ドル(約37億円)相当のBONKを受領。その見返りとして、同社はBONK側に3,500万ドル(約51億円)相当の優先株を発行する。同社はこの取引に備えて未払債務をすべて清算し、1,500万ドル(約22億円)以上の現金をバランスシート上に確保したという。

同社はBONKを選んだ理由として、高速かつ低コストを実現するソラナチェーンの採用やバーン(焼却)によるデフレ型のトークン設計、そしてミームコイン市場における地位の確立などを挙げた。なお、近年のミームコインは単なるジョーク的存在から脱却しつつある。コミュニティ主導の経済圏を形成する事例も増えており、BONKもその一例として注目されている。

セーフティ・ショットのCEOであるジャレット・ブーン氏は、「最もエキサイティングなデジタル資産エコシステムのひとつと連携することで、私たちは大胆な第一歩を踏み出しています」と述べ、財務戦略の詳細を今後数日以内に株主へ共有するとした。こうした発言からも単なる投機目的ではなく、企業価値向上の中核戦略としてBONKを組み込む意図がうかがえる。

BONKの価格は記事執筆時点で0.00002513ドルと、前日比+0.88%の小幅な上昇を継続。現状は7月頭の急上昇から調整下落を見せており、現在の価格帯が押し目として認識されるかに市場の注目が集まっている。今後価格が再び上昇に転じてくるかは、セーフティ・ショットの財務戦略の成否にも大きく影響してくるだろう。

BONK価格チャート
出典:TradingView

ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)など主要通貨を財務資産に据える企業は多いが、セーフティ・ショットのBONK採用は他社と一線を画す実践的な試みと言えるだろう。主要通貨と比較してもリスクの高い選択であると考えられるが、この戦略が成功すれば同社は一企業として大きく飛躍する可能性を秘めている。今後も同社の動向とBONK価格の推移に注視していきたい。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.43円)

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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