マレーシアに本社を置きPeopleSoft人事・給与ソリューション事業と医薬品開発を手がけるナスダック上場のBlack Titan Corporation(ブラック・タイタン・コーポレーション:BTTC)は6日、暗号資産(仮想通貨)分野への長期戦略的投資計画を発表した。直接的な暗号資産取得に加え、マイニング事業やフィンテック関連M&Aを通じたポートフォリオ拡大を検討している。新トランプ政権下での暗号資産政策期待が投資判断を後押ししたとしている。
政治環境変化を投資機会と捉える
チェイ W. J. CEOは「負債、株式、キャッシュフローを活用した暗号資産保有戦略が多数の企業で強力な結果をもたらしている」と説明。新トランプ政権の暗号資産への楽観的姿勢と、主要金融機関の代替資産クラス受け入れ可能性を挙げ、「戦略的進出の絶好機」と判断したと述べた。
同社の計画は、ストラテジー(旧マイクロストラテジー)やテスラなど先進企業が実証してきた暗号資産トレジャリー戦略の流れに沿ったもの。負債・株式・キャッシュフローを組み合わせて暗号資産保有を構築する手法を採用する方針だ。
ブラック・タイタンは以下の多角的アプローチを検討している。
- 直接投資:成長潜在性の高い新興コインへの直接取得
- マイニング事業:暗号資産マイニング事業への参入
- M&A:フィンテック関連企業の買収による事業拡大
CEOは「より広範な戦略により、投資家の新興暗号資産へのアクセスが向上する」との見通しを示した。
規制環境改善への期待が投資判断を後押し
新政権下での暗号資産政策期待と、大手金融機関の採用加速が同社の戦略的判断の背景にある。政治環境の変化により規制環境改善と市場成長が見込まれるとの認識を示している。
具体的な投資規模や対象暗号資産については今後の発表が予定されている。ブラック・タイタンの動向は、政治環境変化を機に暗号資産投資に参入する企業の新たな事例として注目される。