米テクノロジー企業「Strategy(ストラテジー、旧マイクロストラテジー)」は18日、8月11日から17日にかけて約430 BTCを約5,140万ドル(約75億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は629,376 BTCに達し、評価額は約10兆円にのぼる(8月18日時点の市場価格ベース)。
累計取得単価は7.3万ドル、含み益3.8兆円
今回の購入価格は1 BTCあたり約119,666ドルで、これにより同社の平均取得価格は1 BTCあたり約73,320ドルとなった。今回の購入は、優先株(STRK、STRF、STRD)のATMプログラム(株式売却枠)による収入を原資としている。
具体的には、以下のような株式の売却が行われた。
- STRK:約17万株(約1,930万ドル/約28億円)
- STRF:約16万株(約1,900万ドル/約28億円)
- STRD:約14万株(約1,210万ドル/約17億円)
8月17日時点で、総額約7兆円相当の発行枠が以下のとおり残っており、今後も同様の手法でビットコインを追加購入する余力がある。
- クラスA普通株式:約170億ドル(約2.5兆円)
- STRK:約204億ドル(約3兆円)
- STRF:約18億ドル(約2,656億円)
- STRD:約41億ドル(約6,051億円)
- STRC:約42億ドル(約6,198億円)
ストラテジーによるビットコイン購入履歴をリアルタイムで追跡できる「saylortracker.com」によると、同社の含み益は約262億ドル(約3.8兆円)に達している。

巨額のビットコインを保有するストラテジー社の動きは、価格への影響力を高めている。今回も株式を売って購入資金を得たが、発行枠はまだ大きく残っている。買い増しは強気姿勢の表れだが、株主への負担や市場変動リスクも無視できない。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.58円、1 BTC=17,002,153円)