この記事ではBase上に展開するDEX「Aerodrome(エアロドローム)」の特徴や使い方を解説します。ウォレット連携からスワップ方法などの手順をすべて画像付きで解説するので、ぜひ最後まで記事をご覧ください。
【Base基盤】Aerodrome(エアロドローム)とは?
Aerodromeの基本情報
名称 | Aerodrome(エアロドローム) |
---|---|
リリース | 2023年8月 |
対応チェーン | Base |
提供サービス | ・スワップ ・流動性の提供 ・独自トークンのロック ・投票への参加 |
スワップ手数料 | 流動性プールに応じて変動 |
独自トークン | AERO、veAERO |
公式サイト | https://aerodrome.finance/ |
公式X | https://x.com/AerodromeFi |
Aerodrome(エアロドローム)とは、海外取引所「Coinbase(コインベース)」が開発したブロックチェーン「Base(ベース)」上に展開しているDEX(分散型取引所)です。
Baseで発行されている約200種類ものスワップに対応するほか、流動性プールへの資産提供で独自トークンを受け取れる仕組みも実装。さらに独自トークンを預け入れて運用できるといったマルチな機能を利用できます。
- 直感的かつシンプルなインタフェース設計
- 最小スリッページと安価な手数料を実現
- プラットフォーム手数料をユーザーに還元
- NFT形式による流動性提供ポジションを実装
- 独自トークン価値が高まりやすい仕組みを実装
またAerodromeはOptimism上で活発に利用されている「Velodrome」から派生したプラットフォームです。前身がすでに成功していることからも、AerodromeはBase上のDEXの中でもトップクラスのTVL(預け入れされている資産の総額を示す指標)を確保しています。

Base上でいかに期待されているDEXかがわかりますね!
2種類の独自トークンについて
Aerodromeでは以下2種類の独自トークンを発行しています。
- AERO(ユーティリティトークン)
- veAERO(ガバナンストークン)
Aerodromeは従来のDEXと比較しても、トークンのロックに対する報酬体系に力を入れているのが特徴。ユーザーに魅力的な報酬を提供することで過剰な売り圧を防ぎ、トークン価格の安定化を図っています。
各種トークンの特徴や基本情報は、ぜひ以下を参考にしてね!
AERO(ユーティリティトークン)
AEROは取引手数料の支払いやユーザー報酬として活用されるトークンです。他トークンからのスワップのほか、流動性プールに資金提供することで報酬としてAEROを入手できます。
流動性の提供では1エポック(1週間)の終わりに、提供数量に応じてユーザーにAEROが配布される仕組みです。後述するveAEROを保有していれば、追加報酬としてさらにAEROを獲得できます。
追加報酬を与えることでプラットフォーム自体の需要を高めたり、AERO保有者を増やす狙いがあるみたいだね!
veAERO(ガバナンストークン)
veAEROはプラットフォームの意思決定へ投票できる権利を持つNFT形式のトークンです。AEROをプラットフォーム上にロックすることで入手でき、ロック期間が長いほど保有するveAEROの投票権が大きくなります。
AEROのように売買・スワップできませんが、直接プラットフォームの発展に貢献可能。AerodromeではこのveAEROを活用し、投票から報酬を受け取る・自動運用等によりコツコツ利益を受け取れます。
AEROのロック量や期間を増やして、効率よくveAEROを獲得したいね!
Aerodromeの使い方
ここではスマホ画面を使ってAerodromeの使い方を解説します。まずは「使う前の準備」をチェックしたうえで、各種使い方を参考にして実際にAerodromeを利用してみてください。
パソコンブラウザも基本的な手順は一緒です!ぜひ画像を参考に手順を進めてみてね!
以下の項目タップすると詳細が表示されます。
使う前の準備
Aerodromeを使う前に、以下の5つの準備を進めてください。
各リンクをタップすれば、必要準備の詳しい手順を参照できます!
Aerodromeはさまざまな仮想通貨に対応していますが、国内取引所でも入手できるETH(イーサリアム)を準備しておけばOKです。メタマスクにBaseのネットワーク追加を行ったうえでETHを送金しましょう。
ウォレットとの連携
Aerodromeは以下のようなウォレットと連携することで利用できます。
- メタマスク
- Coinbase Wallet
- SafePal
各種ウォレットのブラウザ機能を利用すれば、シームレスにAerodromeの利用が可能です。ここでは使う前の準備で用意したメタマスクを使った連携の流れについて解説します。



これでAerodromeを利用する準備が整いました!
仮想通貨のスワップ
スワップ機能を使えばAEROをはじめとした、200種類以上のトークンを気軽に交換できます。スワップ画面自体は非常にシンプルなので、DEXの利用経験がない方でも安心です。
実際に用意したETHをAEROにスワップしてみます!



メタマスクにAEROが反映されない時は、トークンのインポートが必要です。メタマスクのホーム画面で「トークンをインポート」をタップして、AEROを検索してください。

その後「インポート」をタップして、AERO残高が反映されているかを確認してください。

流動性の提供
流動性プールに2種類のトークンを預けることで、AEROを利回り報酬として獲得できます。Aerodromeでは以下の通り複数の流動性プールを用意しており、運用スタイルに応じて柔軟に提供先を選べます。
- 安定プール
- 価格が安定しているトークン(USDC、DAIなど)用のプール
- 変動プール
- 価格が変動するトークン(BTC、AEROなど)用のプール
- 集中プール
- 特定の価格範囲内に資金を集め、効率的な取引を可能にするプール
流動性プールを提供する他のDEXと同様、各種流動性プールに資金を預けてLPトークンを獲得。あとはLPトークンをステーキングして利回りを受け取るような流れです。
ここでは「WETH/AERO」を使って流動性を提供してみますね。








- メニューアイコンをタップ
- 「Dashboard」をタップ
- Deposited&Staked Liquidityの「Unstake」をタップ
あとはメタマスクでガス代を支払えばOK!

- メニューアイコンをタップ
- 「Dashboard」をタップ
- Liquidity Rewardsから「Claim」をタップ
あとはメタマスクでガス代を支払えばOK!
報酬分配の投票参加
veAEROを保有するユーザーによる投票機能のひとつです。どの流動性プールに報酬を分配するかに対して投票でき、投票権は保有するveAEROの量によって決まります。
ユーザーは投票したプールでの取引手数料の一部を受け取れるほか、流動性を提供するユーザーから追加報酬をもらうことが可能です。
投票のやり方は以下の4ステップでOK!



投票割合は必ず100%になるように設定しましょう!単体のプールだけでなく、複数のプールと組み合わせて100%にしてもOKですよ。

投票による報酬はダッシュボード画面「Voting Rewards」から確認・受け取りを進められますよ!

- メニューからダッシュボードにアクセス
- Voting Rewardsの「Claim」をタップ
- メタマスクで「確定」をタップ
AEROのロック
AEROをロック(プラットフォームに預け入れる)することでveAEROを受け取れる機能です。ロック期間は最長4年まで設定でき、ロック期間が長いほどveAEROをより多く付与されます。
ただし、設定したロック期間が経過しないAEROを引き出しできない点に注意してください。
以下のステップでAEROのロックを進めましょう!




ロック状況や各種設定変更等は、ダッシュボードの「Locks」の欄から確認できます。設定変更可能な項目については、以下の画像を参照してください。


- メニューからダッシュボードにアクセス
- Locksから「Reset」をタップ
- メタマスクでガス代を支払う
- Locksから「Withdraw」をタップ
- メタマスクでガス代を支払う
ロックによる報酬が付与されているときは、先に「Claim&Lock」をタップして報酬を請求しておこう!
veAEROのリレー(運用の自動化)
veAEROの投票や報酬受け取りなどを自動化してくれる機能です。
- Compounder
- 報酬を再投資してveAEROのバランスを増やす
- Convertor
- 報酬を別のトークンに変換して引き出しできるようにする
各種リレーはAerodromeが運営するもの、ユーザーが運営するものに分かれています。リレー活用により報酬の増加に期待できますが、veAEROが4年間ロックされる点に注意してください。
veAEROのリレー手順は以下の3ステップです!



稼働させたリレーの下より、デポジット状況とともに獲得報酬を確認できます。

インセンティブの提供
インセンティブ(報酬)の提供で特定プールに流動性提供者を集める機能です。流動性提供者が増えることでプールが拡大していき、プール内での取引が安定・快適になるといった好循環が生まれます。
インセンティブを提供したユーザーに直接的なメリットはありませんが、利用する流動性プールの拡大が今後の自身の大きな利益につながる可能性が考えられます。
インセンティブ提供の流れは以下の5ステップです!


まずは自身が流動性提供を行ったプールを選んでみてね!


