暗号資産デリバティブ取引所ビットメックス共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は6日、プライバシー特化型暗号資産Zcash(ジーキャッシュ、ZEC)の価格上昇に言及し、「次の目標は1,000ドル」とする強気な見解を示した。同氏は自身のXアカウントで「Choo Choo bitches.(さあ行くぞ)」と投稿し、「すべてのショーターが損失を重ねることを願う」と述べた。
投稿時点でジーキャッシュは508.33ドルで取引されており、24時間で6.27%上昇。チャートは500ドル水準を突破し、8年ぶりの高値圏に到達している。
10月に500%急騰、プライバシーコイン首位に
ジーキャッシュは2025年10月に500%超の驚異的な上昇を記録し、11月1日には445ドルと2017年末以来の水準に到達。この急騰により、プライバシーコインのライバルであるモネロを時価総額で上回り、同市場でトップの座を獲得した。

ヘイズ氏は10月末にも「ジーキャッシュは1万ドルに到達する」と予想を発表。Coin Bureauとのインタビューで、「ジーキャッシュはビットコインより桁違いに速く、より高いプライバシー機能を備えている」と評価。トランプ氏の規制緩和方針を踏まえ、「資本がより効率的なコインに流れる可能性がある」と述べた。
価格急騰の背景には、市場で広まった11月ハルビングの誤情報、米国での規制緩和期待、ビットコインの機関投資家採用拡大に伴うプライバシーコインへの関心の高まりなどが挙げられる。ただし、JinaCoinの分析によると、同氏の過去主な13件の予想のうち的中は6件(約46%)にとどまっており、予想精度には課題も残る。




