米国のデジタル資産投資企業「Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)」が15日、直近24時間で約5.5億ドル相当のソラナ(SOL)を取得していたことが、オンチェーンデータから明らかになった。
大型取得で鮮明化する「ソラナ偏重」の動き
オンチェーンデータ分析プラットフォーム「Arkham(アーカム)」によると、主要な取得経路は「Coinbase(コインベース)」や「Binance(バイナンス)」から「Fireblocks Custody(ファイアブロックス・カストディ)」への移転だった。
また、9月13日のデータでは、24時間で約5億ドル規模のソラナ移動が確認されており、15日の取得とは別件の大口フローである。
今回の動きは、同社のソラナへのコミットメント強化の一環と解釈できる。15日、「Forward Industries(フォワード・インダストリーズ)」は、ソラナ特化のデジタル資産トレジャリー構築に向け、総額16.5億ドルの私募(PIPE)クローズを発表。主導投資家にはギャラクシー・デジタルのほか、「Jump Crypto(ジャンプ・クリプト)」、「Multicoin Capital(マルチコイン・キャピタル)」が名を連ねた。
さらにフォワード・インダストリーズは平均約232ドルで合計682万2,000枚のソラナを取得し、全量をステーキングに回したと公表。流通量のタイト化やステーク比率の上昇は、価格形成に影響を与え得る要素とみられる。
加えて、ギャラクシー・デジタルは3日、自社の公開株式(GLXY)の「トークン化」をソラナ上で開始。提携先の米資産運用企業「Superstate(スーパー・ステート)」が公式トランスファーエージェントを務め、KYC済み投資家がオンチェーンで保有・移転できる枠組みを整えた。単発ではなく、基盤選定としてソラナを重視する姿勢がうかがえる。
今回のギャラクシー・デジタルの大型取得は、トレジャリー支援(Forward案件)、株式トークン化の実装(ソラナ基盤)、および短期の現物積み増しを束ねた「ソラナ偏重」の意思表示と見てよさそうだ。
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