ソラナ(
SOL)の主要クライアントを開発するAnzaは13日、コンセンサスの大型アップグレードであるAlpenglowを、21日午後11時50分ごろ(日本時間)にメインネットベータで有効化すると発表した。取引が確定するまでの時間(ファイナリティ)は、数秒から約150ミリ秒に縮まる見通しだ。
投票を取引から切り離し、確定を高速化
ソラナの公式サイトによると、現行のTowerBFTで約12.8秒かかるファイナリティの大幅な短縮を目指す。約150ミリ秒という数値は目安で、常に一定ではないとしている。
Alpenglowでは、バリデーターが投票をトランザクションとして送らず、互いに直接メッセージで送り合う。集まった票は証明書にまとめられる。この投票の仕組みであるVotorは、クライアントのAgave 4.3に搭載される。ブロックを伝える仕組みを置き換えるRotorは、Votorの普及後に別途リリースする予定で、時期は決まっていない。
利用者側の仕組みは変わらない。ソラナの仮想マシン(SVM)やトランザクション、プログラム、手数料はそのまま維持される。
移行は1スロット、ステークの82%が条件
AnzaのX投稿によると、Alpenglowは18カ月にわたる開発の成果で、移行そのものは1スロットで完了する。同社のサイトでは、移行用の機能(SIMD-0384)がエポックの切り替わりで有効になり、その5,000スロット後に移行の境界を迎えると説明している。
境界のブロックはユーザーの取引を含まず、投票だけを運ぶ。移行には全ステークの82%の合意が必要で、TowerBFTからの引き継ぎは数百ミリ秒で終わるという。
バリデーターは、Agave 4.3.0をベースにしたクライアント(Agave、Jito-Solana、Harmonic Salsa)を動かす必要がある。移行期間中は、FiredancerとFrankendancerは対応していない。
投票にかかる費用も変わる。現行では、投票の手数料として1エポックあたり約1 SOLを、バリデーターの本人確認用のアカウントから支払っていた。Alpenglowでは、1エポックあたり0.8 SOLの定額を投票用アカウントから支払い、徴収分はバーン(焼却)される。投票用アカウントに、家賃免除の最低額に加えて0.8 SOL以上がない場合、そのバリデーターは次のエポックでブロックを生成できない。
9月時点はテスト段階、7月から準備を段階的に実施
JinaCoinが9月24日に報じた時点では、Alpenglowはまだテスト段階だった。Anzaのサイトによると、テストネットでは9月24日、デブネットでは25日に有効化されている。
メインネットでは、投票アカウントにBLS公開鍵を登録する仕組み(SIMD-0387)が7月8日に、投票の参加資格を定める仕組み(SIMD-0357)が7月22日に、それぞれ先行して有効化された。BLS公開鍵を登録していないバリデーターは、投票の参加資格から外れる。
CoinGeckoのデータでは、SOLは執筆時点で約107.53ドル(約1万7,032円)と、24時間で約2%上昇している。Anzaは開発者に対し、メインネットの移行前に、新しい確定の仕組みを前提としてプログラムや外部連携の動作を確認するよう求めている。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.39円)
