ロシア当局、仮想通貨詐欺グループ摘発──約122億円詐取、8人を逮捕

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Highlights
  • ロシア・モスクワで暗号資産投資詐欺グループが摘発され、8人が逮捕された。被害総額は64億ルーブル(約122億円)。
  • 犯罪グループは投資プラットフォームを装い、組織的に市民から暗号資産を騙し取っていた。
  • 暗号資産詐欺は世界的に増加。英国でも10月に5人逮捕、米国では3人に1人が被害経験。日本も金融庁が規制強化中。

ロシアのタス通信は8日、モスクワ市内で暗号資産(仮想通貨)を利用した大規模な投資詐欺事件が摘発され、8人が逮捕されたと報じた。被害総額は64億ルーブル(約122億円)に上る。

投資プラットフォームを装った詐欺

ロシア内務省の発表によると、犯罪グループは投資プラットフォームを装い、被害者から暗号資産を騙し取っていた。容疑者らは組織的な詐欺を働き、総額64億ルーブルを詐取した疑いが持たれている。

当局の声明では、「組織犯罪グループのメンバーが、投資プラットフォームを利用して市民から64億ルーブルを騙し取った疑いで逮捕された」と述べられている。

捜査当局は、詐欺グループの活動拠点を特定し、モスクワ市内で一斉摘発を実施。関係者8人を拘束した。容疑者らに対しては、組織的詐欺の容疑で刑事訴追される見通しだ。

世界的に増加する暗号資産詐欺

ロシアでは近年、暗号資産を利用した投資詐欺が増加している。犯罪グループは、高利回りをうたった投資プラットフォームを開設し、被害者から暗号資産を集めた後に姿を消すケースが多発している。

暗号資産を利用した投資詐欺は世界的な問題となっており、英国では10月に暗号資産プレセール投資を装った詐欺で5人が逮捕され、被害総額は100万ポンド(約1億9,300万円)超に上った。また、米国では国民の3人に1人が暗号資産詐欺の被害に遭った経験があるとの調査結果も報告されている。

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日本でも金融庁が暗号資産関連の規制強化を進めており、投資家保護の観点から監視体制を強化している。

ロシア刑法では、組織的な大規模詐欺に対して最高10年の禁固刑が科される。今回の事件の被害額64億ルーブル(約122億円)は、ロシア国内でも特に大規模な暗号資産詐欺事件の一つとなる。

当局は、暗号資産を利用した詐欺事件に対する取り締まりを強化しており、投資家に対しては、投資プラットフォームの信頼性を十分に確認するよう呼びかけている。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ロシア・ルーブル=1.9円)

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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