サイバーセキュリティ企業のノードVPNは26日、暗号資産詐欺対策として新たに「暗号資産ウォレットアドレス・チェッカー」機能を脅威対策Pro™スイートに追加すると発表した。Webブラウジング中に遭遇する危険な可能性のある暗号資産ウォレットアドレスを識別し、ユーザーがリスクの高い取引を回避できるよう支援する。
2025年だけで25億ドルの暗号資産被害
最新データによると、サイバー犯罪者は2025年だけで暗号資産のハッキングや詐欺により25億ドル以上を盗み取っている。分散型暗号資産システムはユーザーに資金の直接管理権を提供する一方、従来の金融仲介機関がなくなることでセーフティネットも失われる。
ノードVPNのプロダクト・ディレクター、ドミニンカス・ヴィルビツカス氏は「ウォレットアドレス・チェッカーは、FBI によると全金融詐欺損失の50%を占める暗号資産詐欺からユーザーを保護する」と述べた。
デバイス内でローカル処理、プライバシーを保護
この機能はWebブラウジング中にデバイス内のすべてのテキストをローカルでスキャンし、暗号資産ウォレットアドレスを識別する。ビットコインやイーサリアムなど、ブロックチェーンごとに異なる特徴的なパターンを検索する仕組みだ。
データはデバイス外に送信されることはなく、ウォレットアドレスが検出された場合のみ、そのアドレスが以前に報告されているか、フィッシング詐欺や不正行為に関連しているかを確認するため、その特定のアドレスのみが外部に送信される。
詐欺に関連する既知のアドレスと一致した場合、画面上でマークされ、マウスカーソルを合わせると「このアドレスは安全でない可能性があります」という小さな通知が表示される。
追加のセキュリティ対策も重要
ヴィルビツカス氏は「暗号資産ユーザーができる最も重要なことの一つは、特に無料コインやエアドロップ、緊急の金融リターンを約束するリンクをやみくもにクリックしたい衝動に抗うことだ」と指摘。「これらの手法は恐怖と貪欲に付け込むが、情報源とアドレスの確認により大きな金融損失を防げる」と述べている。
ノードVPNは世界で最も先進的なVPNサービスプロバイダーで、世界中の数百万人のインターネットユーザーに選ばれている。