「三国志大戦」がNFTゲームに
NFT/ブロックチェーンゲームを専業とするdouble jump. tokyo(本社:西新宿、代表:上野広伸)は29日、セガのライセンス許諾を受け、「三国志大戦」のアートワークを活用したブロックチェーンゲーム「Battle of Three Kingdoms – Sangokushi Taisen -」の開発状況を公表した。現在ティザーサイトが公開中で、正式リリースは2023年年内の予定。
「三国志大戦」は、2005年に稼働を開始したゲームセンター向け対戦型カードアクションゲーム。トレーディングカードゲーム・オンライン対戦ゲームブームの火付け役として知られる。
「中国物」の逆輸出がトレンドに
近年、台湾では日本から逆輸出された「中国物」の漫画がブームとなっている。キングダム人気が飛び火した、ジャンプ黄金期の作品「赤龍王」まで台湾で人気となっているのは興味深い。

「三国志」「春秋戦国」「項羽と劉邦」「水滸伝」といった中国物を題材にした日本のコンテンツは、中国・台湾はもちろん、韓国や東南アジアでも人気を博している。
現在、日本でバブルとなっているトレーディングカードゲーム(紙カード使用)は、NFTという「新技術」と中国史という「共通知識」によって、東南アジアを含むアジア全域に広がるのではないだろうか。自動通訳機/翻訳機の進境著しい現在、アジア全域のプレイヤー達と「Battle of Three Kingdoms – Sangokushi Taisen -」の対戦が楽しめる日はそう遠くないはずだ。
※現時点では、日本語・英語・中国語・韓国語の4ヵ国語に対応
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NFTは紙カードをオワコン化するか?
世界中のプレイヤーとの対戦が可能なNFTトレーディングカードゲームだが、運営元の「サービス終了」というリスクを抱えている。仮に「Battle of Three Kingdoms – Sangokushi Taisen -」のサービスが10年後に終了した場合、その時点で武将カード(NFT)の取引価格は暴落するだろう。よって、トレーディングカードゲーム業界において「紙カードとNFTは、役割とニーズを分担しつつ両立する」というのが筆者の見立てだ。