ナスダック上場のシンガポール企業ライオン・グループ・ホールディングス(LGHL)は11日、保有するSUI(スイ)の全資産をHyperliquid(ハイパーリキッド)のネイティブトークンHYPEに交換完了したと発表した。
デジタル資産財務の完全HYPE集約へ、SOL転換も継続
同社は現在HYPE19万4,726枚とSOL(ソラナ)6,707枚を保有し、残るSOLも段階的にHYPEに転換する計画を進めている。取引はビットゴー・トラスト・カンパニー経由で実行され、同社のデジタル資産財務をHYPEに完全集約する戦略の重要な節目となった。
ウィルソン・ワンCEOは「ハイパーリキッドはオンチェーン市場の未来を体現し、分散型金融の透明性とグローバル・デリバティブ取引所の効率性・流動性を兼ね備えている。HYPEへの移行は長期成長への確信と、LGHLの取引プラットフォーム戦略の自然な延長であり、グローバル市場構造を再定義するエコシステムに直接参加することを可能にする」と述べた。
同社はSOL保有量の再配分を継続し、ハイパーリキッドの長期成長への確信を強化するとともに、エコシステムへの直接参加を拡大する方針を示している。
ライオングループは総合取引プラットフォームの運営会社として、TRS取引、CFD取引、OTC株式オプション取引、先物・証券仲介などの幅広いサービスを提供している。今回のポートフォリオ再編は、同社がデジタル資産財務全体をHYPEに再配置する包括的計画における重要なマイルストーンとなった。
ハイパーリキッドはオンチェーンオーダーブックと効率的な取引インフラを持つ分散型取引所として注目されており、最近ではステーブルコインUSDH発行権をめぐりパクソス・エセナ・ヴァンエックらが参加するアゴラ連合などが提案合戦を展開するなど、DeFiエコシステムでの存在感を拡大している。
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