アップビット親会社ドゥナム、「GIWA」を商標出願──独自ブロックチェーンを展開か?

ヤマダケイスケ
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所「Upbit(アップビット)」の親会社である「Dunamu(ドゥナム)」が、「GIWA」の名称で新たに商標出願を行ったことが明らかになった。GIWAが具体的に何を示すのかは公式発表されていないが、仮想通貨業界では「ドゥナム独自のブロックチェーンではないか」という噂が囁かれている。

韓国知的財産情報サービス(KIPRIS)の画面。出願人は「ドゥナム株式会社」、商標名は「GIWA」。ロゴは黒色で、左右に曲線を配置し、その右にGIWAの文字がデザインされている。
GIWAの商標出願情報 出典:KIPRIS

ティザーサイト公開、9日に詳細発表か?

SNS上では、独立したレイヤー1ネットワークとしての展開、あるいはイーサリアムのレイヤー2ソリューションといったGIWAに関するさまざまな憶測が飛び交っている。また、韓国の仮想通貨情報メディア「Cobak(コバック)」は、GIWAがイーサリアムをベースとしたブロックチェーンプロジェクトである可能性を示唆。オンチェーン資産といった可能性も否定できないが、いずれにしてもGIWAはブロックチェーンとしての期待感が高まっている状況だ。

すでにGIWAのティザーサイトが確認されており、9月9日に向けたカウントダウンが行われていた。サイト上では「09:00, 13:00」と表記されていることから、同日のこの時間帯に重要な発表が行われる可能性が高いとみられる。

黒地の背景に「COMING SOON」と表示され、中央にカウントダウン00:00:00、その下に「9/9 09:00, 13:00」と記されたGIWAティザーサイトの画面
出典:GIWAティザーサイト

なお、サイト上の日程はドゥナムの年次イベント「Upbit Developer Conference(UDC)」の開催日と一致。GIWAに関する詳細情報がこのカンファレンス内で公表される可能性があるとの見方も出ている。

仮にGIWAが独自のブロックチェーンとして展開されれば、ドゥナムにとって事業戦略上の大きな転換点となるだろう。これまで仮想通貨取引所の運営に重点を置いてきた同社だが、今後は単なる取引仲介業者からブロックチェーン技術のプロバイダーへと事業モデルを拡張していく可能性がある。

ドゥナムの新たな取り組みが成功すれば、同社の仮想通貨市場における存在感は一層強まり、その影響力はさらに拡大していくかもしれない。同社の今後の発表が韓国をはじめ、グローバルな仮想通貨ユーザーにどのような反応をもたらすのかに注目したい。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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