日本時間30日夕方から31日早朝にかけてビットコイン・主要アルトコインともに続落し、4日連続の陰線が確定。月足のクローズを目前に市場には緊張感が漂う一方、ハイテク株の好決算を受けて一部では回復の兆しも見られる。ただし、この上昇が継続するかどうかは依然として不透明だ。
ビットコインは直近安値割れもハイテク2社好決算で反発
ビットコインは30日の午後、10万8,000ドル付近から一時11万ドルまで急回復。しかし上昇は長く続かず、同日夕方から31日に早朝にかけて下落が加速し、一時は直近安値の10万6,500ドルをわずかに下回った。

30日午前11時から行われた米中首脳会談が、成功に終わったことを受け相場がやや楽観に傾いたが、ジェローム・パウエルFRB議長が12月の追加利下げは「確実ではない」と慎重姿勢を示したタカ派的な発言の影響や、メタ・プラットフォームズ(ティッカー:META)などハイテク株の市場期待を下回る決算結果、これに月末のポジション調整などが重なり、買い圧が相殺されたと見られる。
そんな中、31日午前5時から値動きが反転。11万ドル台回帰を目指す勢いで上昇中だ。同時刻にアマゾン・ドット・コム(ティッカー:AMZN)、アップル(ティッカー:AAPL)から、非常にポジティブな決算内容が発表されたことが、市場心理の改善につながった。
ただ大きな注目を浴びていたイベントを一通り通過し、方向性を決定する材料に乏しいため、この上昇が継続するかという点には疑問符がつく。
主要アルトも続落 BTCドミナンス上昇で地合いは弱い
イーサリアムは31日午前4時頃、直近安値をわずかにブレイクも、これまで何度もサポートされてきた3,700ドル付近で反発を見せた。

この価格帯が依然として多くのトレーダーに意識されているが、もし明確に下抜けた場合、投資家心理の急速な悪化による大幅な下落を招く恐れがある。
ビットコインドミナンスは、一時上昇トレンドラインを下抜けたものの、再びライン上に回帰。

利下げ観測の低下など、マクロ経済の影響でアルトコイン全体に資金が流入しにくい地合いとなっている。
今後の展開は月足次第か──明日9時までの動きに注目
10月、11月は歴史的に見て非常に強気な月とされており、特に半減期とその翌年はこれまですべてプラスのリターンで終えている。

そんな中、もし今月のリターンがマイナスで終わった場合、11月上昇の根拠も崩れ市場に悲観ムードが拡大する恐れがある。
10月を陽線でクローズできるかどうかは、今後の市場心理にとって非常に重要なカギとなるが、そのためには明日午前9時までに11万4,000ドル以上の価格帯に達する必要がある。本日は特に目立った指標もなく、上昇を後押しする材料に乏しいが、米国時間にどのような動きを見せるのか、注視するべき局面だ。
現在はやや回復の兆候を見せている仮想通貨市場だが、好材料出尽くし感があるため戻り売りには警戒が必要だ。月足が陰線で引けた場合は強い失望売りにより市場全体が急落能性もあるので、リスク管理は徹底しておこう。
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