東証プライム上場のインターネットマーケティング企業「株式会社セレス(3696)」は19日、2025年12月期末を基準日とする暗号資産(仮想通貨)株主優待制度の拡充を発表した。従来の一律1万円相当から保有株数に応じた段階制に変更し、イーサリアム(ETH)とジパングコイン(ZPG)を合計最大2万円相当まで倍増して付与する。子会社マーキュリーが運営する暗号資産取引所「CoinTrade(コイントレード)」での口座開設が受取条件となる。
優待内容と受取条件
株主優待は保有株数に応じて2段階に分けられ、100株以上300株未満の保有者にはETH・ZPG各2,500円相当(計5,000円相当)、300株以上の保有者には各1万円相当(計2万円相当)を贈呈する。付与数量は2026年1月1日7時時点の価格で算出され、2026年5月中旬から10月中旬にかけて順次振り込まれる予定。
受取にはコイントレードでの本人名義口座開設が必須で、18歳未満・80歳以上は対象外となる。付与される暗号資産はステーキングまたはレンディングサービスにあらかじめ申し込まれた状態で提供され、受取後の設定変更も可能だ。
対象暗号資産の特徴
イーサリアム(ETH)は時価総額世界第2位の代表的暗号資産で、2025年8月に過去最高値を更新している。プルーフ・オブ・ステーク方式採用により、コイントレード・ステークでの最大年率2.5%でのステーキング運用が可能だ。
ジパングコイン(ZPG)は三井物産デジタルコモディティーズが発行する金価格連動型の暗号資産。従来の金投資と異なり保管コストが不要で、コイントレード・レンディング利用時の年率0.1%で運用しながら金価格の値動きに連動する。
同社は「株主様にグループサービスを体験いただき、事業理解を深めることが目的」として、暗号資産という新たなアセットクラスでの株主還元を開始する。
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