暗号資産アナリストのマータン(@JA_Maartun)氏が28日、ビットコインの分析指標である「ステーブルコイン供給比率(SSR)ストックRSI」が買いシグナルを点灯していることをX(旧Twitter)で報告した。
過去の実績を踏まえた分析ツールとして注目
マータン氏は9月20日の投稿で、同指標について「古い指標、新しいシグナル」として言及し、「ステーブルコイン供給比率ストックRSIを再検証したところ、再び明確なシグナルを点滅させている。短期的なセットアップにとって確実なツールだ」と評価していた。
提供されたチャートによると、SSRストックRSIは2022年9月から2025年9月までの期間において、ビットコイン価格の動向と密接な関係を示している。チャート上では緑色の点で「SSR買いシグナル」、赤色の点で「SSR売りシグナル」が表示されており、これらのシグナルがビットコインの価格転換点と高い相関性を持っていることが確認できる。

特に注目すべきは、現在のシグナル発生パターンが2024年6月から10月頃の状況と類似している点である。2024年後半の期間では、ビットコイン価格が調整・横ばい局面で推移する中、SSR買いシグナルが複数回点灯していた。現在(2025年9月末)も同様に、価格が高値圏での調整局面において買いシグナルが発生しており、SSR RSI(黒線)の動きも2024年後半と似たような振動パターンを示している。
ステーブルコイン供給比率は、ビットコインの時価総額をステーブルコインの時価総額で割った指標で、市場の購買力を測定するツールとして活用されている。この指標のストックRSIが買いシグナルを示すことは、相対的にステーブルコインの購買力が高まっていることを意味し、ビットコインへの資金流入の可能性を示唆するものとされている。