国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyer(ビットフライヤー)は12日、イーサリアム(ETH)を対象としたステーキングサービスを開始したと発表した。同サービスでは、顧客が保有するETHをブロックチェーンネットワークに預けることで、毎週報酬を受け取ることができる。
サービスの主な特徴
ビットフライヤーのステーキングサービスには3つの特徴がある。第一に、報酬が毎週発生するため、保有するだけだった仮想通貨を有効活用できる点だ。第二に、資産をロックする必要がなく、いつでも自由に売却・送付が可能な柔軟性を持つ。第三に、創業以来ハッキング被害ゼロという強固なセキュリティ体制のもと、安心してステーキングが行える。
2025年8月10日時点での参考例によると、ビットフライヤーがイーサリアムネットワークから受け取るステーキング報酬の年利率は2.90%となっている。顧客が受け取る年利率は、同社の事務管理費相当分(約30%)を差し引いた2.03%となる。ただし、これらの年利率はイーサリアムネットワークのステーキング状況によって変動する。
ステーキング報酬は、対象月の翌月の第2金曜日に付与される。報酬を受け取るには、対象月の前月最終日までにステーキング報酬の受取設定を有効にする必要がある。設定は、スマートフォンアプリまたはウェブサイトのアカウント設定画面から「ステーキング設定」を選択して行う。
サービス利用には「ステーキングサービスご利用規約」への同意が必要で、ステーキング報酬の受取設定は6ヶ月間の有効期限が自動設定される。継続して報酬を受け取る場合は、有効期限の1週間前から更新が必要だ。
また、プロトコルやネットワーク状況に起因して報酬を受け取れない場合や、仮想通貨の価格変動リスクを伴うことも明記されている。
ビットフライヤーは関東財務局長第00003号の暗号資産交換業者として、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会に所属している。
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