東証グロース市場上場のアクセルマーク(3624)は30日、ビットコインとイーサリアムを活用した「二軸型トレジャリー戦略」の導入を取締役会で決議したと発表した。総額5億円規模の資産を対象に、2025年11月から2028年12月にかけて段階的に取得する。
同社は財務戦略の多様化と事業展開を目的に、国内暗号資産(仮想通貨)交換業者を通じた市場購入で両通貨を保有する方針だ。
ビットコインは価値保存、イーサリアムは価値創造
アクセルマークは、ビットコインを「デジタルゴールド」として長期保有による価値保存資産と位置づけた。発行上限が約2100万BTCと定められた希少性を活かし、インフレリスクや通貨価値変動へのヘッジ手段として活用する。
一方、イーサリアムはスマートコントラクト機能を備えたブロックチェーン基盤として、ステーキングによる利回り運用と事業展開の両面で活用する戦略だ。
同社は2018年からブロックチェーン関連事業に取り組み、ブロックチェーンゲームの企画・開発・運用を通じて知見とノウハウを蓄積してきた。現在はゲーム事業から撤退したものの、ブロックチェーン技術の将来的な事業活用は見込めると判断している。
トレジャリー戦略の目的は3つだ。第一に財務基盤の強化で、インフレ耐性と通貨分散性を確保する。第二に財務的柔軟性の確保で、将来的な暗号資産を活用したM&A対価や出資支払いの選択肢を持つ。第三に事業展開における活用で、RWA(リアルワールドアセット)分野などを検討する。
リスク管理については、管理部門と職務を明確化し、取締役会で購入・売却の範囲を決議する。保有する暗号資産は四半期ごとに時価評価を行い、評価損益を損益計算書に計上する。保管にはコールドウォレットを活用した多層的なセキュリティ対策を講じる方針だ。
 
					 
							
 
			
 
                                
                             


 
		 
		 
		 
		 
								 
								 
								 
								 
								 
		 
		 
		 
		 
								 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		
 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		 
		