暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックス創業者のアーサー・ヘイズ氏は21日、自身のXでビットコインがドル流動性の減少に対して過度に下落しており、底値は近いと投稿した。ただし、米国株とAI関連株の暴落を待つべきだとし、より多くの金融緩和を期待していると明らかにした。
ビットコインはドル流動性減少に対して過度に下落
ヘイズ氏は、ビットコインがドル流動性の減少に対して過度に下落していると分析した。同氏は、ビットコインの底値は近いとしながらも、「焦って資金を投入する前に辛抱すべきだ」と慎重な姿勢を示している。
同氏は、ビットコインとドル流動性の相関を示すチャートを添付し、現在の価格動向を視覚的に説明。ビットコインは通常、ドル流動性の増減と連動して価格が変動するが、現在は流動性の減少に対して過度に下落している状態だという。
米国株とAI関連株の下落が金融緩和の前提条件
ヘイズ氏は、ビットコインの底値が近いとしながらも、「米国株も暴落するのを待て」と指摘した。同氏はビットコインだけでなく、株式市場の動向も注視すべきとの考えだ。
さらに、「より多くの金融緩和を狙っている。そのためにはAI関連テック株が暴落する必要がある」とも述べている。同氏はAI関連株の暴落が、金融当局による金融緩和の引き金になると見ている。AI関連株を含むテック株が暴落することで、金融当局は市場を支えるために金融緩和に踏み切り、ドル流動性が増加するシナリオを想定しているもようだ。その結果、ドル流動性が増加し、ビットコインを含むリスク資産の価格が上昇するというシナリオだろう。
ヘイズ氏は、ビットメックス創設者として知られ、暗号資産市場における影響力のある人物の一人である。同氏の市場分析は、投資家の間で注目を集めることが多く、今回の発言もビットコイン投資家にとって重要な示唆を含んでいると言えるだろう。
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