ANAP、8月期決算で暗号資産評価益12億円計上──ビットコイン投資戦略が奏功

shoko-koyama
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東証スタンダード上場の株式会社ANAPホールディングス(3189)は15日、2025年8月期決算において営業外収益として暗号資産(仮想通貨)評価益12億1,856万1千円を計上したと発表した。これは連結子会社のANAPライトニングキャピタルが保有するビットコインの2025年8月31日時点での時価評価に基づくもので、同社の積極的なビットコイン投資戦略が大きな成果を上げた形となった。

債務超過からビットコイン戦略で劇的回復

同社は過去に経営危機に陥り債務超過の状況にあったが、2025年に入ってからビットコイン投資戦略により業績が劇的に改善している。9月30日時点では総保有量1,111.0229 BTC、総投資額約166億円まで拡大している。

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今回の適時開示で同社は「暗号資産市場の短期的な価格変動を反映している」としながらも、「暗号資産を投資戦略の一環と位置づけ、透明性の高い会計処理と健全なリスク管理体制を維持している」と強調した。

12億円超の評価益は、ビットコイン価格の上昇を背景に、同社の投資戦略が順調に成果を上げていることを示している。今回計上された営業外収益は、本日公表された「2025年8月期決算短信(連結)」に記載されている。

同社はファッション事業を主力とする企業だが、ビットコイン投資により新たなビジネスモデルを確立している。債務超過という経営危機からビットコイン投資戦略により業績回復を図る取り組みは、伝統的な事業会社の新しい成長戦略として注目を集めている。

暗号資産市場の価格変動リスクを抱えながらも、同社の積極的な投資姿勢と継続的な買い増し戦略が、8月期決算での大きな評価益計上につながった形となる。

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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