米サムズアップ、DOGE・LTCマイニング企業「Dogehash Technologies」を買収へ

伊藤 将史
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米ナスダック上場の「Thumzup Media Corporation(サムズアップ・メディア・コーポレーション)」は19日、ドージコイン(DOGE)およびライトコイン(LTC)のマイニングを専門とする「Dogehash Technologies(ドージハッシュ・テクノロジーズ)」を買収する計画を発表した。

デジタル資産企業への転換加速、社名も「Dogehash」に変更へ

発表によると、今回の買収は株式交換によって行われる。ドージハッシュの株主は、保有する全株式をサムズアップの株式3,070万株と交換する。買収完了後、サムズアップは社名を「Dogehash Technologies Holdings, Inc.(ドージハッシュ・テクノロジーズ・ホールディングス)」に変更し、ナスダックでのティッカーシンボルも現在の「TZUP」から「XDOG」へと変更する予定だ。

この取引は、株主の承認などを条件として、2025年の第4四半期に完了する見込みとされている。

今回の買収は、サムズアップがデジタル資産のインフラと財務を手がける企業へと進化するための戦略的な一手と見られる。同社は、SNS投稿を通じて報酬を得られる仕組みを提供するインフルエンサーマーケティング・プラットフォームを運営してきたが、近年はビットコインをはじめとするデジタル資産の財務戦略を拡大していた。

サムズアップのCEOであるロバート・スティール氏は、「この買収は、我々の進化を加速させるものだ」と述べ、「ドージハッシュは、世界クラスのマイニング専門知識、低コストの再生可能エネルギー、そして最先端のScrypt(スクリプト)マイナーへのアクセスをもたらしてくれる」と期待を語った。

ドージコインとライトコインは共通の「Scryptアルゴリズム」を採用しており、AuxPoW(補助的PoW)の仕組みによる「マージドマイニング」が可能とされている。

この買収により、ドージコインを中心としたマイニング事業に特化した上場企業が誕生することになる。両社は今後、マイニング報酬だけでなく、DogeOSエコシステム内のDeFiプロダクトでのステーキングなどを通じて、収益性をさらに高めていくことを目指すとしている。単に暗号資産(仮想通貨)を保有するだけではなく、インフラ事業まで手掛けるサムズアップの戦略は、市場から高い注目を集めそうだ。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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