ナスダック上場の資産運用会社Strive(ストライブ:ASST)は22日、医療機器企業Semler Scientific(セムラー・サイエンティフィック:SMLR)を株式交換で買収する最終合意を発表した。同時にストライブは5,816BTCを平均11万6,047ドルで購入し、統合後企業は1万900BTC超を保有する規模となる。
買収条件と戦略
取引はセムラーの普通株1株をストライブクラスA株21.05株に交換する全株式交換で、9月19日終値基準で約210%のプレミアムを提示。両社取締役会は全会一致で承認済み。
ストライブのCEOマット・コール氏は「業界最速のビットコイン企業成長を目指す」と表明し、「優先株のみのレバレッジモデル」で借入型戦略の満期リスクを回避する方針を示した。
統合後企業はセムラーの収益性の高い診断事業の収益化や分離を検討し、予防診断分野での事業拡大を計画。ストライブ経営陣は留任し、セムラーのエリック・セムラー会長が新会社取締役会に参画予定。
セムラーは米国で2番目にビットコインを主要準備資産として採用した上場企業。慢性疾患診断に特化し、FDA承認製品「QuantaFlo」などを展開している。ストライブは子会社のストライブ・アセット・マネジメントで20億ドル超の資産を管理する。
買収アドバイザーにカンター・フィッツジェラルド(ストライブ)、ライオンツリー・アドバイザーズ(セムラー)が就任している。