米ストライブ、セムラー買収で1万900BTC保有へ──210%プレミアムの株式交換統合

水澤 誉往
6 Min Read
STRIVE公式HPより引用

ナスダック上場の資産運用会社Strive(ストライブ:ASST)は22日、医療機器企業Semler Scientific(セムラー・サイエンティフィック:SMLR)を株式交換で買収する最終合意を発表した。同時にストライブは5,816BTCを平均11万6,047ドルで購入し、統合後企業は1万900BTC超を保有する規模となる。

買収条件と戦略

取引はセムラーの普通株1株をストライブクラスA株21.05株に交換する全株式交換で、9月19日終値基準で約210%のプレミアムを提示。両社取締役会は全会一致で承認済み。

ストライブのCEOマット・コール氏は「業界最速のビットコイン企業成長を目指す」と表明し、「優先株のみのレバレッジモデル」で借入型戦略の満期リスクを回避する方針を示した。

統合後企業はセムラーの収益性の高い診断事業の収益化や分離を検討し、予防診断分野での事業拡大を計画。ストライブ経営陣は留任し、セムラーのエリック・セムラー会長が新会社取締役会に参画予定。

セムラーは米国で2番目にビットコインを主要準備資産として採用した上場企業。慢性疾患診断に特化し、FDA承認製品「QuantaFlo」などを展開している。ストライブは子会社のストライブ・アセット・マネジメントで20億ドル超の資産を管理する。

買収アドバイザーにカンター・フィッツジェラルド(ストライブ)、ライオンツリー・アドバイザーズ(セムラー)が就任している。

関連:ストライブ、ビットコイン財務戦略を本格始動──69 BTC保有と15億ドル調達余力を明示

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
Follow:
株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

厳選・注目記事

YouTube

あなたのプロジェクトを広めませんか?

JinaCoinでは、プレスリリースや記事広告、バナー広告など複数の広告を提供しています。詳しい内容は下記お問い合わせページよりご連絡ください。

その他のニュース

分散型取引所アスター、競合HYPE対象に最大300倍レバレッジ導入──Genesis ステージ2も最終局面

分散型取引所Aster(アスター)は22日、競合プラットフォームHyperliquid(ハイパーリキッド)のネイティブトークン「HYPE」を対象とした最大300倍のレバレッジ取引を開始したと発表した。…