東証スタンダード上場のリミックスポイント(3825)は6日、ビットコイン(BTC)を追加取得したと発表した。10月3日に18.54BTCを平均取得単価1780万円で購入し、取得価額は3億3000万円。これにより同社の総ビットコイン保有量は1368.81BTCとなり、保有総額は約206億円に達した。
新株予約権の行使代金を活用
今回のビットコイン購入資金には、第25回新株予約権(行使価額修正条項付)の行使代金を充当した。いわゆるMSワラント(Moving Strike Warrant)による資金調達で、株式発行により得た資金を即座にビットコイン投資に振り向ける戦略を継続している。
現在の総保有1368.81BTCの平均取得単価は約1507万円となっている。直近のビットコイン価格が1800万円台で推移していることを考慮すると、含み益を抱えている状況とみられる。
4月以降で約127億円投資、積極的な買い増し継続
リミックスポイントの開示資料によると、2025年4月以降のビットコイン取得推移は以下の通り:
- 2025年5月13日:648.83BTC(約89億円)
- 2025年6月13日:1051.56BTC(約151億円)
- 2025年8月15日: 1254.99BTC(約187億円)
- 2025年10月3日:1368.81BTC(約206億円)
わずか半年間で保有量を約2倍に拡大し、投資総額も約127億円増加させている。月1-2回のペースで継続的にビットコインを買い増しており、積極的な暗号資産投資戦略を展開している。
総保有額206億円は、国内上場企業の中でもトップクラスの規模となる。同社は暗号資産関連事業を手がける企業として、自社の財務戦略にもビットコイン投資を組み込んでいる。
株価への影響と今後の展開
リミックスポイントの株価は、ビットコイン価格と高い連動性を示すことで知られている。今回の追加取得により、ビットコイン価格上昇時の株価押し上げ効果がさらに強まると予想される。
一方で、ビットコイン価格下落時のリスクも同様に拡大するため、同社の業績と株価はビットコイン市場の動向に大きく左右される構造となっている。
同社は今後もMSワラントによる資金調達とビットコイン投資のサイクルを継続する可能性が高く、暗号資産市場の動向とともに注目が集まりそうだ。
リミックスポイントの積極的なビットコイン投資戦略は、国内上場企業による暗号資産トレジャリー戦略の代表例として市場の関心を集めている。同社の動向は、暗号資産市場と株式市場の連動性を示す重要な指標としても注目される。
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