イーサリアム・インフラプロトコルのPufferFinance(パファー・ファイナンス)は26日、ナスダック上場のイーサリアム財務運営企業ETHZilla(イーサジラ:ETHZ)との戦略的パートナーシップを発表した。イーサジラは約4,700万ドル(約70億円相当)のETHをパファーのプラットフォームに展開する。
10万ETH保有の上場企業と提携
イーサジラは180ライフサイエンシーズからリブランドし、バイオテック企業からイーサリアム財務運営企業に転身した上場企業だ。
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同社は平均購入価格3,900-4,000ドルで約10万ETHを蓄積しており、現在約4億5,000-4億6,000万ドル(発表時)の価値を持つ。エレクトリック・キャピタル、ポリチェーン・キャピタル、GSRを含む60社超の機関投資家と暗号資産ネイティブ投資家から約4億2,500万ドルを調達している。
セキュリティと収益性を両立する独自モデル
パファー・ファイナンスを選択した理由は、同プロトコルの独自フレームワークにある。バリデーターの失敗や悪意ある行動に対する能動的保険レイヤーとして機能する2ETHバリデーターボンドによって、高収益のリステーキングを提供する点が評価された。
パファー・ファイナンスのアミール・フォルザニ創設者は「イーサジラとの協力はセキュリティと収益が両立できることを実証している」と述べた。
垂直インフラ統合で本格展開へ
今回のパートナーシップでは、パファーのバリデータースタックとイーサジラの財務システムを統合し、パファーモデル下でETHリステーキングを実行する。
パファーの提供サービスはリキッドリステーキングトークン(LRT)プラットフォームから、UniFiベースのロールアップ、Prefconf AVSソリューションまで多岐にわたる。機関と財務管理企業は従来、収益とセキュリティのどちらかを選択する必要があったが、パファーの2ETHバリデーターボンドがその方程式を変えた。