ナカモト、メタプラネットに最大44億円の巨額投資──日本初のビットコイン財務企業を支援

JinaCoin編集部
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米国のヘルスケアサービス企業でナスダック上場のKindlyMD(カインドリーMD、NAKA)は9日、子会社のナカモト・ホールディングス(Nakamoto Holdings Inc.)が、日本初のビットコイン財務企業であるメタプラネット(東証:3350)の国際株式発行に最大3,000万ドル(約44億円)を投資すると発表した。これはナカモト・ホールディングスにとって単一投資として過去最大規模となり、ビットコイン財務戦略を採用するアジアの上場企業への初投資となる。

9月16日に資金拠出、ビットコイン大量購入に充当

今回の国際募集の主な目的は、短期間で大量のビットコインを取得し、ビットコイン純資産価値を大幅に拡大することである。投資資金は9月16日に拠出される予定で、普通株式の発行と引き渡しは9月17日に行われる見込み。調達資金は主にビットコイン購入に充当される計画だ。

カインドリーMDのデイビッド・ベイリー会長兼CEOは「メタプラネットは、ビットコインを金融アプローチの基盤として位置づけることで、日本の主要上場企業の一つとなり、企業のビットコイン戦略における世界的リーダーとなった」と評価している。

ナカモト、海外ビットコイン財務企業への投資を拡大

ナカモト・ホールディングスは今月3日にも、オランダのビットコイン財務会社トレジャリーへの少数出資を発表しており、海外のビットコイン財務企業への投資を積極的に展開している。

トレジャリーは、ウィンクルボス・キャピタルとナカモトが共同主導する1億2,600万ユーロ(約1億4,700万ドル)の資金調達を完了し、既に1,000BTCを蓄積。ユーロネクスト・アムステルダムでの上場を目指している。

ベイリー氏は「世界の金融エコシステムの中心にビットコインを据えるビジョンを共有する企業への投資を進めてきた」と述べ、グローバルなビットコイン財務ネットワークの構築を目指す戦略を明確にしている。

関連:ウィンクルボス兄弟とナカモト、欧州BTC財務会社トレジャリーに共同出資──1.47億ドル調達を主導

日本とオランダ、ビットコイン財務戦略の国際展開

メタプラネットは9月1日に2つのクラスの永続優先株式を承認しており、日本のビットコイン担保固定収益市場の開拓を目指している。カインドリーMDは2025年8月にナカモト・ホールディングスとの合併を完了し、ヘルスケア・イノベーションとビットコイン財務管理の両方に焦点を当てた多様化企業となった。

今回の投資により、メタプラネットのビットコイン蓄積戦略が加速されるとともに、ナカモトによる日本とオランダの両市場への投資は、ビットコイン財務戦略の世界的な普及を象徴する動きとして注目される。

関連:メタプラネット、ビットコイン保有量20,136 BTCに拡大──市場との温度差が浮き彫りに
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.35円)

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