ライオングループ、ソラナ・Suiを売却してハイパーリキッドに集約──米機関投資家向けカストディ解禁で戦略変更

shoko-koyama
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ナスダック上場のシンガポール企業Lion Group Holding Ltd.(ライオン・グループ・ホールディングス、LGHL)は、保有するSolana(ソラナ、SOL)Sui(スイ、SUI)の全資産をHyperliquid(ハイパーリキッド、HYPE)に交換する戦略的なポートフォリオ再編を発表した。ビットゴー・トラスト・カンパニーが米国でHYPEの機関投資家向けカストディサービスを開始したことを受けた動きで、ハイパーリキッドの高性能レイヤー1ブロックチェーンと分散型先物取引所の機能を活用する。

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米機関投資家向けインフラ整備が後押し、DeFi分野への戦略的集中を決定

同社は一度にすべてを交換するのではなく、時間をかけて段階的にSOLとSUIのポジションをHYPEに転換する蓄積戦略を採用する。この手法は市場のボラティリティを活用して平均取得コストを下げ、最適な価格でHYPEを蓄積することを目的としている。

ウィルソン・ワンCEO は「ハイパーリキッドはオンチェーンオーダーブックと効率的な取引インフラを持つ、分散型金融で最も魅力的な機会だと確信している。SOLとSUIからHYPEへの規律ある蓄積プロセスにより、ポートフォリオ効率を向上させ、暗号資産セクターでの持続的成長に向けた態勢を整える」と述べた。

今回の戦略転換の背景には、ビットゴーによるHYPE機関投資家向けカストディサービスの米国での開始がある。これにより、従来の規制環境では困難だった機関投資家レベルでのHYPE保有が可能となり、ライオングループは安全性を確保しながら投資戦略を実行できる環境が整った。

同社は総合取引プラットフォームの運営会社として、TRS取引、CFD取引、OTC株式オプション取引、先物・証券仲介などの幅広いサービスを提供している。今回のポートフォリオ再編は、デジタル資産分野での戦略的機会探求と、法人顧客、個人トレーダー、小口投資家に利益をもたらす新興技術の活用という同社の使命に沿った取り組みとなる。

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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