【独占取材】話題の農業ブロックチェーンゲームHyper Farm責任者kotaro氏に聞く〜ゲームに注ぐ情熱と今後の野望〜

Yousuke Takahashi(洋介)
36 Min Read

有名ブロックチェーンゲームChain Colosseum Phoenixを開発した会社が、今年11月にリリースした話題の農業ブロックチェーンゲームHyper Farm。とてもシンプルなゲームですが、その開発までにはどんなストーリーがあったのか?今回は、立ち上げに携わってきたkotaroさんにブロックチェーンゲームとの出会いやChain Colosseum Phoenixの経験、Hyper Farmに賭ける情熱を詳しく伺いました。

取材日時:2025年11月20日

ブロックチェーンゲームとの出会いとこれまで

── まずは自己紹介からお願いします。

kotaro氏:すでに代表を退いていますが、ENJOY合同会社/T2WEB株式会社というブロックチェーン周りの開発会社の創業者です。私はこれら会社に合計で約8年在籍しており、ブロックチェーンの開発に携わってきました。ブロックチェーンが始まったあたりから関わっていると思います。また、私はYFLという約15,000人に達したコミュニティを作りました。

開発ではさまざまなツールなどを開発してきました。代表的なものは4年前くらいにOasysがリリースされたのと時を同じくして開発したブロックチェーンゲームであるChain Colosseum Phoenixです。Oasysのリリース後は私はDeFi Verseと呼ばれるoasys L2ブロックチェーンを立ち上げたり、Gamingdexなどですね。最近ではOasysの代わりにHyperEVN上で、Hyper Farmというブロックチェーンゲームをリリースしました。

他にも私は、歌舞伎町でCrypto Lounge GOXを立ち上げるなどもあります。これまでブロックチェーンゲームに関する多くの重要なツール、市場、ゲームに関与してきました。

Chain Colosseum Phoenixでの貴重な経験

── Hyper Farmのお話を伺う前に、前作のChain Colosseum Phoenixについて伺いたいと思います。Chain Colosseum Phoenixの開発と経験について印象に残っているエピソードがあればお聞かせください。

kotaro氏:まず第一に、ゲームを開発するのは私にとって初めてのことでした。ゲーム自体の開発が初めてだったのです。以前、ブロックチェーンゲームをリリースしたことがありますが、Hyper Farmに似ている感じで、コンシューマー向けのゲームと比べると、とても簡素なものでしたね。そして、Chain Colosseum Phoenixの開発には、非常に多くのお金がかかりました。

元々、約5000万円の予算を予定していたのですが、最終的に2億円くらいかかりました。本当に予想外でしたし、サーバー料金も含めて多くの時間とお金がかかりすぎました。DeFiはブロックチェーンベースのプログラムなので、サーバー料金は非常に安いはずなんです。しかし、ゲームに関しては、サーバー料金が約100倍高くなります。私はそれについてあまり知らなくて、苦い経験になりました。ただ、Chain Colosseum Phoenixの開発や運営経験が、今回リリースしたHyper Farmに活かされていると感じています。

これまでの経験をHyper Farmにどう活かしたのか?

── それではあらためてHyper Farmがどのようなゲームかどんな経緯で立ち上げたのかお聞かせください。

kotaro氏:畑NFTと種NFTを購入し、フィールドに種を植えて作物を育て、育った作物を売り、利益を得るシンプルな農業ゲームです。プレイ時間という意味では、Hyper Farmはあまりプレイ時間が要求されないゲームになっています。

Chain Colosseum Phoenixでは費用の問題などから、上手く利益を上げることができませんでした。そのため、私は予算を抑え短期間で開発することで、マーケティングコストを削減し、利益を生む構造で再挑戦しました。うまくいくかどうかわかりませんが、新しい試みです。また、市場は稼げるゲームを探しています。会社としての収益を上げるために、シンプルなゲームを作りたいという思いからHyper Farmの立ち上げを考えました。

農業ゲームのようなシンプルなゲームは、市場で安定した人気があります。ただシンプルなゲームはその分楽しさを捨てることに近いのです。私はブロックチェーンゲームのユーザーの80%はお金を稼ぎたいと思っていると認識しています。ゲーム要素を増やせばゲームとして面白くなりますが、毎日長い時間プレイを要求されてしまいます。ただそれだと、稼ぎたいと考えているユーザーは継続してプレイしづらくなってしまいます。Chain Colosseum Phoenixの時もかなりシンプルにしましたが、それでも1日1時間程度プレイ時間が必要でしたからね。1時間だと面倒だからやりたくないと感じてしまうユーザーもいるのは課題として認識していましたので。

また、重要な点として私達は運営会社である海外法人のPLANZ社としてZトークンを発行しており、その価値を向上させるために何かしなければならないのです。何もしなければ、トークンの価値が下がってしまいますので、今後もZトークンの価値向上を目指して、私たちは開発を継続していきます。

── Hyper Farmは農場を舞台にしたゲームですが、農場を選んだのは何かきっかけはあったのでしょうか?

kotaro氏:正直に言うとありませんでした。正直、ジャンルは何でも良かったのです。農場ゲームは世界中で楽しまれているゲームだと思ったのが理由の1つです。他に楽しまれているジャンルとしては釣りゲームもありますよね。実は次回作はすごろくゲームを作る予定です。話しは戻りますが、今回は釣りゲーム、パズルゲーム、すごろくなどのような、すでに世界中でプレイされているシンプルなゲームを選びました。

── Hyper Farmは、どんな人にプレイしてほしいですか?

kotaro氏:先日のAMAでもお話した通り、低価格で楽しめるように設定しました。ブロックチェーンゲームをプレイしたことがなくても、低予算で遊べるようになっていますし、ローリスクローリターンモデルで負けにくくなっています。軽い感じで遊んでほしいです。ライトユーザー向けのゲームですね。以前はブロックチェーンゲームは初期費用が高価で、簡単にはプレイ開始できませんでした。反面、Hyper Farmは初期費用はそれほどお金はかかりません。事前発行のライセンスをうまく取得し活用すれば、無料で開始できます。また、今回のHyper Farmはプレイできる期間を6か月と限定しています。期間限定でブロックチェーンゲームをお試しプレイしたい人にもおすすめですよ。

── X上で「認知を広めるため海外ユーザーのプレイヤーを増やす必要があると考え、英語での情報発信のアンバサダーを求めている」と発信されていますがその背景をお聞かせください。

kotaro氏:まず第一に、市場規模です。ユーザー数が日本では多くてもおそらく2,000から3,000人程度です。ただ、その程度の人数ではビジネスモデルとして成り立ちません。その解決策の1つは海外のユーザーを取り込み、プレイヤーの数を増やすことです。

ブロックチェーンゲームをプレイしている人は、現状それほど多くありません。拡大には多くの努力が必要です。海外にはまだたくさんの可能性があり、拡大できる余地があると思っています。

Hyper Farm発表・リリース後の反響は?

── Hyper Farmの発表以来、どんな反響があったかお聞かせください。

kotaro氏:反響は予想以上に良かったと思います。表現するのは難しいですが、楽しみにしている人はかなりいると思います。先日行ったライセンスNFTのミント数が1,300だったので、全く悪い数字ではないですね。ユーザー数を考慮すると計画通りですね。先ほどお答えしたミントに関して言うと、7割日本人、3割程度が外国人でした。

Hyper Farmへの期待と今後の展望

── 最後に、Hyper Farmへの今後についてお伺いさせてください。

kotaro氏:数回アップデートを行う予定です。あとは反応を見て考えたいと思っています。基本的にアップデートはゲームのバランス調整ですね。 あとはAMAでもお伝えしたPvPの要素でもあるイノシシのトレーニングを追加しようと思っています。

── Hyper Farmのプレイで稼げる可能性はありますでしょうか?

kotaro氏:Hyper Farmのプレイで稼げる可能性はあると思っています。ただ、リスクが低くリターンも低いゲームですし、農園や作物のガチャ運次第です。そのため、運が良ければある程度稼げるゲームかと思っています。

HyperFarmは、農場NFTを購入したとしても3,000円程度の低価格で十分に遊べるゲームです。20代前半のユーザーでもプレイできるゲームなので、プレイヤーの裾野を広げることができるという意味で非常に魅力的なゲームですし、稼ぐ過程も含めて楽しめると思いますよ。

── 最後の質問ですが、Hyper Farmを検討している読者に向けてメッセージをお願いします。

kotaro氏:これはお金とプレイの面でライトに設計されているので、ブロックチェーンゲームをプレイしたことがない方でも、プレイしたことがある方でも、ぜひ試しにプレイしてみてほしいです。Hyper Farmを通してPlay to Earnの楽しさを体験してみてください。

おわりに

話題の農業ゲームHyper Farmの責任者kotaroさんにお話を伺いました。前作のChain Colosseum Phoenixの経験も踏まえて、より多くのユーザーが低価格の初期費用で気軽に楽しめるよう情熱を持って設計されたことがインタビューを通じて伝わってきました。6か月の期間限定のゲームなので、ブロックチェーンゲームから離れていた人、始めようと思って躊躇している人にも気軽に参加できる作品になっていますので、気になった方は是非プレイしてみてくださいね。

<kotaro氏プロフィール>
IT事業を中心に経営者歴約17年。7年ほど前にIPOを目指し数億円の資金調達を行ったが挫折。3年ほど前にDeFiに魅了され、ブロックチェーンゲームのシステム開発会社とDiscordコミニティー(YFL)を設立。現在20名程のTeamで事業拡大中。東新宿にてCryptoLoungeGOX もオープン。

kotaro氏公式X:https://x.com/kotaro03873195
Hyper Farm公式X:https://x.com/HyperFarmGames
Hyper Farm公式サイト:https://hyperfarm.games/

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NFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)を中心に執筆するWebライター兼ディレクター。2023年から執筆案件でもあったNFTゲームに興味を持ちプレイを始める。これまでに執筆したNFTゲームの記事は30以上、プレイしたNFTゲームは10以上。STEPN GOの連載記事も執筆中。現在プレイ中のゲームはキャプテン翼Rivals、魁三国志大戦、STEPN GOなど。資産運用は株、金、仮想通貨など。
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