関西大学は、現在開催中の大阪・関西万博において、大学として初めて万博の公式デジタルウォレットと連携し、NFT(SBT)を発行する取り組みを実施しています。学内イベントや学生主導の企画に参加することで、来場者や学生が記念NFTを受け取ることができる仕組みで、万博への関心と参加の輪を広げています。
関西大学とは?

関西大学は1886年に創立された、大阪府吹田市に本部を置く私立の総合大学です。11学部を擁し、多様な分野で教育・研究を行っています。地域社会との連携や、社会課題の解決に向けた取り組みにも積極的で、学内外の共創活動を推進しています。
近年では、ブロックチェーンやWeb3などの先端技術に対しても高い関心を示し、デジタル技術を活用した実践的な教育やプロジェクトを展開しています。
「関大 × 万博SBTプロジェクト」とは?

本プロジェクトは、関西大学が万博公式アプリ「EXPO2025デジタルウォレット」と連携し、大学独自にNFT(SBT:Soulbound Token)を発行する取り組みです。SBTは譲渡できないNFTで、行動や体験を記録する“デジタルな証”として機能します。
NFTは万博会場やキャンパス内でのイベント参加を通じて配布され、「関大万博」SBTと「関大万博部」SBTの2種類が用意されています。いずれも、万博をより身近に感じられるよう設計されており、学生や地域の人々が気軽に参加できる工夫がなされています。
SBTの特徴と配布の仕組み
「関大万博」SBT
「大阪・関西のチカラを世界へ!」をテーマに、関西大学が主催する万博関連イベントへの参加者に付与されるNFTです。大学としての教育的意義と、万博への貢献を可視化する役割も担っています。
「関大万博部」SBT
学生主体で活動する「関大万博部」が展開するユニークな企画に参加すると獲得できるNFTです。「私たちがやらなきゃ誰がやる!?」という学生らしい熱意が込められ、若者の自発的な地域参加を後押ししています。
NFTは、「EXPO2025デジタルウォレット」アプリ(iOS/Android)を通じて取得可能。キャンパス内にはQRコードの常設展示もあり、学生が日常の中で気軽にアクセスできる仕組みになっています。
今後の展開と期待
万博期間中は、SBT発行の対象イベントや企画が今後さらに拡大されていく予定です。NFTを用いることで、イベント参加の記録や体験が形として残り、学生や参加者のモチベーション向上にもつながっています。
また、大学と万博、さらには地域を結ぶこのような事例は、他の教育機関や自治体への展開も見込まれます。SBTの仕組みが、地域における「参加の証」として新しい価値を生み出す可能性を持っています。
おわりに
関西大学の取り組みは、教育とデジタル技術を結びつけ、万博を契機とした新たな地域参加の形を具体的に示しています。NFTという仕組みを通して、活動が可視化され、参加のきっかけが広がることで、大学と地域の関係づくりに実質的な手応えが生まれつつあります。