【10/13 仮想通貨ETF動向】ビットコイン・イーサリアムが流出、承認加速への期待広がる

shoko-koyama
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13日の米国暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインとイーサリアムの現物ETFからまとまった資金流出が続き、ソラナの現物ステーキングETFのみが小幅ながら流入を維持した。ETF全体では依然として資金の引き揚げ圧力が強い。

ビットコイン(BTC)現物ETFの動向

ビットコイン現物ETFは3億2,640万ドルの純流出となり、2日連続の資金流出を記録した。GBTC(Grayscale Bitcoin Trust)で1億4,540万ドル、BITB(Bitwise Bitcoin ETF)で1億1,560万ドルの流出が目立った。IBIT(iShares Bitcoin Trust)には6,040万ドルの流入があったが、全体では流出超を免れなかった。

ETF開始以来の累計純流入額は624億500万ドルとなった。市場の警戒感が強まり、短期資金の退避が進んだとみられる。

イーサリアム(ETH)現物ETFの動向

イーサリアム現物ETFは4億2,850万ドルの純流出となり、3日連続の資金流出を記録した。ETHA(Ark 21Shares Ethereum ETF)で3億1,010万ドル、ETH(Grayscale Ethereum Mini Trust)で4,970万ドルの流出があった。

ETF開始以来の累計純流入額は144億9,800万ドルとなった。資金流出が際立ち、機関投資家のリスク回避姿勢が鮮明になった。

ソラナ(SOL)現物ステーキングETFの動向

ソラナ現物ステーキングETFは310万ドルの純流入となった。ETF開始以来の累計純流入額は3億7,570万ドルに拡大した。ビットコインやイーサリアムとは対照的に、限定的ながら資金流入を維持した。


政府閉鎖解除後のETF承認加速に期待

米国では、政府閉鎖によるSEC(米国証券取引委員会)の業務停止が続く中、仮想通貨ETFの審査再開への期待が高まっている。

ETF運用助言会社「The ETF Store」社長のナイト・ジェラチ氏は13日、「政府閉鎖が終われば、仮想通貨現物ETFの扉が一気に開く」と指摘。財政赤字や政治的混乱がETF承認を妨げている現状を「まさに仮想通貨が挑むべき対象だ」と皮肉った。


13日の米国仮想通貨市場では、ビットコインとイーサリアムの現物ETFはいずれも大幅な資金流出となり、調整色が強まった。ソラナ現物ステーキングETFは小幅ながら流入を維持し、全体の下支えとなった。こうした中で短期的な持ち高調整が進み、リスク回避姿勢が強まった一日だった。

SECの業務停止による審査停滞が続く中、投資家は短期的なリスク回避姿勢を強めている。一方で、政府閉鎖解除後のETF承認加速への期待が根強く、市場は制度面の進展を見据えながら神経質な展開を続けている。

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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