韓国のKOSDAQ上場企業ビットプラネット(049470.KQ)は27日、同社のビットコイン保有状況を公表した。
同社は過去1カ月間にわたって韓国で最も信頼性が高くコンプライアンスに準拠したビットコイン財務インフラの構築を進め、韓国国内の認可を受けた暗号資産(仮想通貨)取引所を通じてビットコインを直接購入した初の上場企業となった。
93BTCを取得、平均単価約11万7,647ドル
26日時点で、ビットプラネットは92.67BTCを保有している。取得総額は約1,090万ドルで、平均購入価格は1ビットコインあたり約11万7,647ドルとなっている。
同社は日曜日に93BTCを購入しており、毎日のビットコイン購入プログラムの一環として実施されたという。
1万BTC保有を目標、4,000万ドルを投資予定
ビットプラネットは2025年8月下旬、香港で開催されたビットコインアジア2025において、1万BTCの保有を目標とする計画を発表した。同社は今後のビットコイン購入のために4,000万ドル(約61億円)を確保している。
同社共同最高経営責任者のポール・リー氏は暗号資産メディアDecryptに対し、「この取り組みはビットコイン取得における合法的かつ慎重なリスク管理を可能にする」と述べた。
リー氏によると、同社は過去1カ月間でガバナンス構造を大幅に改善し、投資と資本管理プロセスをより適切に実施してきたという。
約2週間前から毎日ビットコインを購入
ビットプラネットは発表の約2週間前から毎日ビットコインを購入しており、すべての購入は韓国金融委員会が運営するコンプライアンス監視プラットフォームを通じて完全に開示されている。
同社は「完全に規制されたチャネルを通じて日次のビットコイン購入プログラムを継続する」と表明。韓国ナンバーワンのビットコイン標準企業、そして真に機関投資家グレードの唯一の企業になることを目標に掲げた。
メタプラネットCEOが支援、アジア全域でビットコイン財務戦略が拡大
ビットプラネットは日本のメタプラネットCEOサイモン・ゲロビッチ氏の支援を受けている。
主要投資家にはソラ・ベンチャーズが含まれており、同社はアジア全域で上場企業のコンソーシアム構築に関与。これらの企業は現在、デジタル資産財務戦略の構築に協調して取り組む。
ビットプラネットは1997年に設立され、従来はSGA Co., Ltd.としてサイバーセキュリティ、ネットワークインフラ、組み込みソフトウェアを専門とするITサービス企業として運営されてきた。直近12カ月間の売上高は約755億ウォン(約83億円)、純利益は約47億ウォン(約5.2億円)を記録した。
ビットコインは2025年10月26日時点で11万5,159ドルで取引されている。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.90円、1ウォン=0.11円)




