NYSEアメリカン上場のビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BMNR)は6日、イーサリアム(ETH)保有量が283万枚を超え、暗号資産・現金・その他投資を含む総保有額が134億ドル(約2兆円)に達したと発表した。同社はETH供給量の2%超を保有し、世界最大のETHトレジャリー企業として「5%の錬金術」を目指すとしている。
世界第2位の暗号資産トレジャリー企業に
10月5日午後1時(米東部時間)時点での同社の保有内容は以下の通り
- ETH:283万151 ETH
- BTC:192 BTC
- その他投資:エイトコ・ホールディングス(NASDAQ: ORBS)への1億1300万ドル出資
- 現金:4億5600万ドル(拘束なし)
同社は世界最大のイーサリアム・トレジャリー企業となり、暗号資産保有総額では640,031BTCを保有するマイクロストラテジー(MSTR)の790億ドルに次ぐ世界第2位の規模を達成した。
ファンドストラット会長「ETHは今後10-15年の最大マクロトレード」
ファンドストラットの創設者でビットマイン会長のトーマス・リー氏は、先週シンガポールで開催されたトークン2049でイーサリアムコア開発者らと会談したことを明かした。
「暗号資産・ブロックチェーン業界の多くのリーダーと会談した結果、コミュニティがウォール街とAIがイーサリアム上で未来を構築することを可能にすることに注力していることが明確になった」とリー氏は説明。
「AIと暗号資産という2つのスーパーサイクル投資テーマが確実に残っており、これらは今後数十年にわたって展開される。ETHの価格は将来に対してディスカウントされているため、これはトークンにとって好材料であり、ビットマインの主要トレジャリー資産がETHである理由だ」と述べた。
リー氏は8月の会長メッセージで言及した「5%の錬金術」戦略について、「べき乗の法則はETHの大口保有者に恩恵をもたらすため、ETHの5%取得を追求する」と改めて強調した。
GENIUS法・SECプロジェクトを1971年のブレトンウッズ体制終了に匹敵
リー氏は現在の規制環境について、「GENIUS法とSECのプロジェクト・クリプトは、54年前の1971年8月15日に米国がブレトンウッズ体制を終了し、米ドルを金本位制から離脱させた行動と同様に、2025年の金融サービスにとって変革的だ」と分析。
「1971年の出来事はウォール街の近代化の触媒となり、今日の象徴的なウォール街企業と金融・決済システムを生み出した。これらは金よりも良い投資であることが証明された」として、暗号資産分野での類似の変革を予測している。