カナダの暗号資産(仮想通貨)運用会社3iQは12日、UAEにある姉妹会社3iQ Middle East Ltdが、アブダビの国際金融センター、アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)の金融サービス規制庁(FSRA)から、カテゴリー4のライセンスの原則承認(IPA)を得たと発表した。3iQは、米ナスダックに上場するコインチェック・グループの子会社で、最終的な親会社は東証上場のマネックスグループである。
3iQ、アブダビで規制下の拠点づくりへ
3iQによると、今回の原則承認は、主要なデジタル資産の拠点すべてで規制を受けて事業を行い、世界の適格投資家に運用サービスを届けるという目標の一環だという。
3iQは、UAEのデジタル資産運用会社Further(ファーザー)と戦略的提携を結んでいる。機関投資家に向けて、3iQの管理口座プラットフォーム「QMAP」を通じてデジタル資産への投資機会を提供しており、QMAPには政府系に関連する1億ドルのシード資金が集まったという。
中東の事業は、2023年に入社したレイチェル・ペザー氏が率いる。同氏は以前、アブダビの政府系投資会社ムバダラに約10年在籍していた。
3iQとコインチェック・グループのCEOを兼ねるパスカル・サンジャン氏は、UAEは投資家を守る先進的な規制を持つ主要なデジタル資産の拠点だとし、まずADGMで地域での存在感を固めたいと述べた。
ADGMの市場開発責任者アルビンド・ラマムルティ氏は、ADGMで規制を受けた拠点を設けるための重要な一歩だとしたうえで、今後のライセンスの手続きを支援する考えを示している。
3iQの原則承認、正式な許可は今後の手続き
原則承認は、FSRAが正式な事業許可(金融サービス許可)を出す前の段階にあたる。ADGMのラマムルティ氏も、3iQが今後ライセンスの手続きを進めていくとしている。
ADGMの健全性規則では、カテゴリー4は、投資の取引の仲介、投資や与信に関する助言、資産の保管の仲介などの業務を行う事業者の区分にあたる。3iQは、今回の原則承認で認められる具体的な業務の範囲を明らかにしていない。
3iQは2012年に設立された。2024年にマネックスグループが過半数の株式を取得し、2026年2月28日には、コインチェック・グループがマネックスなどから約99.8%の株式の取得を終えた。
| 時期 | 3iQとマネックス・コインチェックの関係 |
|---|---|
| 2024年 | マネックスグループが3iQの過半数の株式を取得 |
| 2026年1月8日 | コインチェック・グループが、マネックスから約97%を取得する契約を発表。3iQの評価額は1億1,184万ドル |
| 2026年2月28日 | コインチェック・グループが約99.8%の取得を完了 |
| 2026年10月 | UAEの姉妹会社がADGMのカテゴリー4ライセンスの原則承認を取得 |
マネックスグループは3月2日、3iQをクリプトアセット事業のセグメントに移すグループ内の組織再編を終えたと開示している。
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