米ストライブ、BTC保有拡大へ245億円調達──年利12%優先株IPOで財務戦略強化

水澤 誉往
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Highlights
  • ストライブが11月5日、変動利付優先株IPOで総額1億6,000万ドル(約245億円)調達を発表。当初予定から75万株増額し200万株を発行
  • 年利12%の月次配当、12月15日から支払い開始。調達資金はビットコイン購入や運転資本、自社株買いなどに充当
  • 現在約5,958BTC保有、セムラー買収完了後は合計約1万1,000BTCへ。ビットコイン財務戦略企業として規模を拡大

ビットコイン財務戦略企業でナスダック上場のストライブ(ASST)は5日、変動利付優先株「SATAストック」のIPO価格を決定したと発表した。当初予定の125万株から75万株増額し、200万株を1株80ドルで発行。総額約1億6,000万ドル(約245億円)を調達する見込みで、11月10日に決済予定だ。

ビットコイン購入資金を調達

ストライブは調達資金について、ビットコインおよびビットコイン関連商品の購入を含む一般事業目的に充当するとした。そのほか、運転資本、収益創出資産の取得、自社株買い、債務返済などにも使用する可能性がある。

SATAストックは額面100ドルに対して変動金利で累積配当を支払う永久優先株。当初の年間配当率は12.00%で、配当は2025年12月15日から毎月15日に現金で支払われる。ストライブは単独の裁量で毎月の配当率を調整する権利を持つが、1回あたり最大25ベーシスポイントまでの引き下げなど一定の制限が設けられている。同社は発行時に、12カ月分の配当支払いに相当する準備金(1株あたり12ドル、年率12%想定)を手元資金から別口座に確保する予定だ。

償還権についても柔軟な設計となっている。ストライブはナスダック・グローバル・マーケットまたはニューヨーク証券取引所への上場後、1株110ドル以上で全株または一部を償還可能。また、発行済み株式数が当初発行総数の25%未満となった場合の全株償還権や、特定の税務事由が発生した場合の全株償還権も有する。

同社は10月27日時点で約5,957.9BTCを保有している。9月に発表したセムラー・サイエンティフィック買収完了後は、合計約1万1,000BTCを保有する見込みで、ビットコイン財務戦略企業としての存在感を高めている。

関連:米ストライブ、セムラー買収で1万BTC超保有へ──210%プレミアムの株式交換統合

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.124円)

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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