東証スタンダード上場のモブキャストホールディングス(3664)は7日、暗号資産ソラナ(SOL)の累計取得額が2億5,070万円超に達したと発表した。10月24日から11月6日までに9,070.05SOLを平均単価2万7,640円で取得しており、ソラナに特化したDAT(デジタル・アセット・トレジャリー)事業を本格化させている。
バリデータ事業への参入を発表
同社は同日、UAE・ドバイ拠点のチェインテックラボ(Dawn Labs)とソラナバリデータ事業における戦略的パートナーシップを締結した。
今回の提携により、自社保有SOLの運用に加え、外部のユーザーや企業から預かったSOLを運用し、その成果に応じた報酬を得るモデルを展開する。将来的には50万SOL規模の運用を視野に入れている。バリデータとは、ブロックチェーンネットワークでトランザクションを検証し、ブロック生成に参加するノードのことで、ソラナではバリデータにSOLをステーキング(委任)することで、ネットワークのセキュリティに貢献しながら報酬を得られる。
モブキャストは10月からソラナに特化したDAT事業を開始。当初は自社での保有戦略を進めていたが、運用体制とパートナーシップ体制が整ったことから、Dawn Labsとの提携によりバリデータ事業への参入を決定した。
Dawn LabsはソラナファウンデーションよりSFDP(ソラナファウンデーション・デリゲーション・プログラム)参加者として承認されており、平均運用成績はグローバル上位10%を記録している。同社の南雲代表は東京大学在学中からクリプト領域で活動し、外資系コンサルティング会社を経て独立。ソラナ・グローバル・ハッカソンで3位入賞の実績を持つ若手起業家で、現在は日本の大手企業向けにバリデータソリューションの提供を視野に入れ、複数の企業との協業を推進している。
モブキャストの藪CEOは「Dawn Labsとの提携は、当社がソラナトレジャリー事業を”保有から収益化”へ進化させるうえで重要な一歩」とコメント。南雲氏は「日本の上場企業として初のソラナに特化したトレジャリー事業を展開するモブキャストHD様と、新たなバリデータモデルを共創できることを光栄に思います」と述べた。
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