東証スタンダード上場の繊維大手「北紡(3409)」は5日、ビットコイン購入状況を公表した。10月1日から31日までに2.41BTCを取得し、購入金額は約4,217万円、取得単価平均は約1,750万円となった。これにより同社の累計保有量は9.25BTC、累計購入金額は約1億5,879万円に達した。
7月から段階的購入を継続、ドルコスト平均法で取得
北紡は2025年7月22日に「ビットコイン購入開始に関するお知らせ」を発表し、7月から段階的な購入を開始した。同社は総額8億円をビットコイン購入に充当する計画を掲げており、8月から原則として毎営業日200万円相当のビットコインをドルコスト平均法で継続購入している。
購入実績の詳細:
- 7月~9月:約1億1,662万円で6.84BTC取得(取得単価平均約1,705万円)
- 10月:約4,217万円で2.41BTC取得(取得単価平均約1,750万円)
- 累計:約1億5,879万円で9.25BTC取得(取得単価平均約1,717万円)
10月の購入単価は約1,750万円で、7月~9月の平均単価(約1,705万円)と比較してやや高値での取得となった。
同社は保有する暗号資産について、四半期ごとに時価評価を行い、その評価損益を損益計算書に計上するとしている。2026年3月期の業績予想には本件の影響は織り込まれておらず、今後業績に著しい影響が生じた場合には適時かつ適切に開示する方針だ。
北紡は石川県に本社を置く繊維メーカーで、1948年創業の老舗企業。産業・衣料用の合繊紡績に特化し、帝人からの受託を中心に事業を展開している。2025年7月1日に北日本紡績から北紡へ社名変更し、8月には暗号資産取引所のビットトレード株式会社と基本合意書を締結。独自トークン発行やWeb3.0関連事業への参入を表明するなど、伝統的な繊維業から暗号資産・デジタル資産分野へと事業領域を拡大している。




