NFTによる地方創生を推進する株式会社あるやうむは20日、香川県仲多度郡琴平町で地域コミュニティ「琴平町DAO」が9月29日に一般公開されたと発表した。DAO(分散型自律組織)の仕組みを活用し、「こんぴらさん」で知られる琴平町の魅力を全国のファンと共に発信する取り組みが始まった。
琴平町DAOは、琴平町の地域おこし協力隊DAO・DAOマネージャーのあっきー氏が立ち上げたプロジェクト。Discord上で運営され、誰でも無料で参加可能だ。参加者は町民だけでなく、琴平町に興味を持つ全国の人々が対象で、自分の興味のあるプロジェクトに自由に参加し、オンライン・オフラインで活動を展開していく。
竹あかり・讃岐おでん・AIガイドなど多様なプロジェクト
現在進行中のプロジェクトは、伝統的な竹あかりを活用したイベント企画・製作で夜の魅力創出を目指す「竹あかりプロジェクト」、香川独特のうどん屋おでん文化を再定義し新しいB級グルメを開発する「讃岐おでんプロジェクト」、最新技術を活用した観光ガイド開発でオンラインでの関わりしろを提供する「AIガイド作成プロジェクト」、町内イベント情報をDAOに集約し全国へ発信する「デジタルでの情報拡散」など。
琴平町は金刀比羅宮の門前町として栄え、年間200万〜300万人が訪れる観光地だが、人口は8,000人を切り、消滅可能性自治体としての課題に直面している。観光客の多くが「一生に一度はこんぴらさん」で終わり、リピーターや関係人口につながりにくい現状を打破するため、DAOの仕組みを活用して時間や地理的制約を超えた関係人口創出を目指す。
あっきー氏は「持続可能なコミュニティ作り」と「三方良し」(町民・ファン・琴平町全体が良い関係を築く)を理念に掲げ、「DAOの力を借りて、少数人口でも戦える何度でも訪れたくなる魅力的な地域へと琴平町を育てていく」と述べている。
琴平町DAOへの参加はDiscordから可能。あるやうむは全国の自治体向けにふるさと納税NFT・観光NFT・地域おこし協力隊DAOソリューションを提供している。