レイヤー2ブロックチェーンBase(ベース)の創設者であるジェシー・ポラック氏は20日、自身の公式Xを通じて個人トークン「jesse」をローンチすることを発表した。トークンの公開は日本時間11月21日午前2時を予定しており、Base App」上にある本人管理のアカウント「jesse.base.eth」を通じて公開するとしている。
クリエイター経済の変革を目指す「フライホイール」、トークンローンチは最後のピース
ポラック氏は今回のトークンのローンチが、クリエイター経済のあり方を根本から変える「フライホイール(好循環の仕組み)」の完成と位置付けている。同氏によるとこのフライホイールは、短期的な注目度を示す「コンテンツコイン」と、長期的な価値を示す「クリエイターコイン」という2つのデジタル資産の連動によって成り立つという。
コンテンツコインは瞬間的な注目の度合いに基づく動きを反映し、クリエイターコインはコンテンツの持続的な価値を測る役割を担う。両者を組み合わせることで、クリエイターとそのフォロワーが所有権や管理権などの「活動による成果」を取り戻す循環が生まれるとポラック氏は説明している。
トークンローンチの基盤となるBase Appは10月17日、クリエイターが自身のプロフィールに連動したトークンを発行し、その取引から収益を得られる「クリエイターコイン機能」のリリースを発表した。この機能は現時点で早期アクセス段階にあり、一部の限られたユーザーのみに公開されている。ポラック氏が今回ローンチするjesseは、このクリエイターコイン機能を活用したもので、Zoraとの連携により構築されている。
ポラック氏はjesseローンチにあたり、その前後で自身やjesseになりすまそうとする試みが現れることを予想。jesseに関するすべての情報は自身がBase App上で共有すると強調し、直接発信されていない情報に警戒するようフォロワーに対して注意を促している。
個人トークンの導入は、クリエイターの経済的な主体性を強める取り組みとして今後の注目が期待される。その中で、今回のjesseローンチは分散型プラットフォームにおける新たな価値形成の試金石となり得るかもしれない。
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