総合メディア組織DAAAMO(運営:株式会社Media-X)と体験デザイン企業の株式会社ワントゥーテンが、日本の伝統文化を次世代・世界へ発信する「日本伝統文化推進プロジェクト」を共同で立ち上げた。
第一弾として、歌舞伎俳優・十三代目市川團十郎氏をプロジェクトリーダーに迎えた「歌舞伎プロジェクト」を始動する。NFTやメタバース、DAOなどのWeb3技術を活用し、歌舞伎をはじめとする日本文化を”体験型”で再編集して国内外に届ける革新的な取り組みだ。
NFTと専用メタバースで歌舞伎体験を再編集
DAAAMOがNFT販売・運用主体となり、2025年10月からNFTの販売を予定している。このNFTは単なる所有権証明ではなく、プロジェクトの”共創仲間”として参加するための参加証として位置づけられる点が特徴的だ。
保有者には限定コンテンツの視聴、参加型イベントへの参加、プロジェクトへの企画提案機会など様々な特典が提供され、文化プロジェクトの共創に深く関わることができる。今後の展開では、専用メタバース空間や3Dバーチャルシアターの海外展開、メタバース歌舞伎劇場、NFT展示、リアルイベント開催など段階的に複数のプロジェクトを実施予定だ。
プロジェクトは5つの明確な目的を掲げている。伝統文化の次世代継承と世界発信、NFTやメタバースによる”体験する文化”の創出、ファン・支援者が参加できる共創型文化コミュニティ形成、若年層・海外層へのリーチ拡大、そして日本伝統文化の”次の100年”を見据えた体験創出だ。文化庁・経済産業省・海外行政機関との連携も視野に入れ、日本発の文化継承の新たなロールモデル確立を目指している。
プロジェクト始動を記念し、市川團十郎氏、株式会社ワントゥーテン代表澤邊芳明氏、DAAAMO代表須平敦宣氏の3名による特別対談映像(ティザー動画)を公開。映像では「歌舞伎プロジェクト」の構想や日本文化の未来について語られている。
両社の実績も注目に値する。DAAAMOは既にフジテレビや日本プロ野球名球会との提携実績があり、UAE・サウジアラビア・インドネシアなど海外行政機関との連携も進めている。一方、ワントゥーテンは歌舞伎座でのプロジェクションマッピングやPOKÉMON COLORSなど先進的な空間体験コンテンツの豊富な実績を持つ。
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