イーサリアム(Ethereum)財団の研究者らは30日、定例のコア開発者会議「All Core Devs Consensus」を開催し、次期大型アップグレード「Fusaka(フサカ)」を2025年12月3日にメインネットへ導入することを決定した。
フーディ検証成功、バリデータ参加率94%で健全性を実証
フサカでは主に、レイヤー2ネットワークの改善やスケーラビリティの向上、データ可用性サンプリングをP2Pネットワーク上で実現する「PeerDAS(EIP-7594)」などの実装を目的としている。このアップグレードにより、イーサリアムにおける取引コストの削減と処理速度のさらなる向上が見込まれている。
今回の正式導入決定は、アップグレードのテスト環境である「Holesky(ホレスキー)」および「Sepolia(セポリア)」、そして「Hoodi(フーディ)」を含む、すべてのテストネットでのシミュレーションが成功裏に完了したことを受けての最終的な合意となる。
最終テスト環境のフーディでは、エポック50688におけるバリデータ投票参加率が94.0%を記録。さらに、ブロック提案では全32スロットのうち4スロットでミスが発生したものの、87.5 %と高い完了率を維持している。バリデータによる出金は正常に処理されており、全体として設計通りの安定した動作が確立されていることが実証された。
フサカ実装を見越した次期アップグレードの議論も加速
会議では次期アップグレード「Glamsterdam(グラムステルダム)」の初期検討も始まり、採用候補となる改善提案の方向性が議論された。焦点はネットワークの健全性維持とステーキング効率の改善に置かれており、バリデーターの参加・退出処理をより柔軟にする仕組みや、不正行為を行ったバリデーターをブロック提案から除外する措置の導入などが提案されている。
さらに、グラムステルダムの後に予定される次世代アップグレード「H-star」のコードネームについても議論されており、会議内では「Heka(ヘカ)」が有力候補として浮上した。これらの一連の議論により、イーサリアム開発ロードマップの中長期的な方向性が一層明確化された。
フサカの導入は、イーサリアムが今後も分散型アプリケーションの基盤として成長を続けるための重要な節目となる。今後のアップデートによってイーサリアムの性能と信頼性の両立が進めば、利用者と開発者双方にとってさらに実用性の高い環境が整うことになりそうだ。
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