18日の米国暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン、イーサリアム、ソラナの現物ETFがそろって資金流入となった。
ビットコイン(BTC)現物ETFの動向
ビットコインETFは1億6,300万ドルの純流入となり、前日の流出から一転して資金が戻った。
銘柄別では、FBTC(Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund)に9,740万ドル、ARKB(Ark 21Shares Bitcoin ETF)に2,500万ドルの流入が見られた。
ETF開始以来の累計純流入額は574億5,600万ドルに到達している。
イーサリアム(ETH)現物ETFの動向
イーサリアムETFは2億1,310万ドルの純流入となり、2日ぶりの資金流入を記録した。
銘柄別では、FETH(Fidelity Ethereum Fund)に1億5,940万ドル、ETH(Grayscale Ethereum Mini Trust)に2,290万ドル、ETHW(Franklin Ethereum ETF)に1,750万ドルの流入が見られた。
開始以来の累計純流入額は138億9,100万ドルに達している。
ソラナ(SOL)現物ステーキングETFの動向
ソラナ現物ステーキングETFは1,910万ドルの純流入となった。前日は横ばいだったが、この日は資金が流入しプラスを確保した。開始以来の累計純流入額は2億4,910万ドルに拡大している。
米SECの包括的上場基準承認、業界歓迎も委員は慎重姿勢
17日、米国証券取引委員会(SEC)はデジタル資産を保有する上場投資商品(ETP)の上場に関し、取引所が一定の基準を満たせば個別審査なしで認可できるようにする規則改正を承認した。これにより、従来はSECによる承認を必要としていた仮想通貨関連ETPの上場手続きが大幅に簡素化される。
この承認を受け業界からは歓迎の声が相次いだが、同日、SECのキャロライン・クレンショー委員は声明を発表し、ビットコインなどのデジタル資産ETPは実績が浅く、投資家保護の観点から十分な審査が必要と指摘した。ETPとETFの区別が不明確になることで投資家が誤解する可能性も強調しており、規制緩和に対する慎重姿勢を示している。
18日は、イーサリアムが大幅流入を記録し、ビットコインとソラナも資金流入に転じた。累計でも3銘柄すべてが純流入を拡大しており、市場全体に回復基調が広がっている。もっとも、前日の17日には米SECが仮想通貨ETFの包括的上場基準を承認し、業界が歓迎する一方でクレンショー委員は慎重姿勢を示すなど、規制環境を巡る議論は続いている。
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