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ビットコインを長期的に保有する上で、「今は買い時なのか?」「トレンドは上昇なのか、下降なのか?」と悩むことは多いのではないかと思います。
その判断に有用なのがオンチェーンデータです。オンチェーンデータとは、ブロックチェーン上の取引記録や動向を分析するデータのことです。
オンチェーンデータのようなものは他の投資のアセットクラスにはなく、仮想通貨を有利にトレードするためにとても大事であり大切な内容なので覚えておくといいでしょう。
今回は、CryptoQuantで確認できる初心者にもおすすめの「長期トレンド判断に役立つオンチェーン指標」を5つ紹介します。
各指標の意味と、なぜそれが大事なのかをわかりやすく解説していきます。
Exchange Reserve(取引所保有残高)

- 何を示す? ビットコインが取引所にどれだけ保管されているかを示します。
- なぜ大事? ビットコインが取引所に多く送られると「売る準備がされている」と考えられ、下落リスクが高まります。逆に、取引所からビットコインが出ていくと「売る気がない(長期保有)」と読み取れ、価格の上昇に繋がりやすい傾向があります。
- 初心者ポイント: ビットコインが取引所から減っていれば「売り圧力が減っている=強気」と覚えましょう。
Miner Reserve(マイナー保有残高)

- 何を示す? ビットコインの新規発行者(マイナー)がどれだけのコインを持ち続けているかを表します。
- なぜ大事? マイナーは大量のビットコインを保有しているため、彼らが売ると価格に大きな影響を与えます。保有量が減っているときは「マイナーが売っている=弱気」、増えているときは「売らずに様子見=強気」と考えられます。
- 初心者ポイント: マイナーが売ってない=安心感あり、という視点で見てみましょう。
Realized Cap(実現時価総額)

- 何を示す? 各ビットコインが最後に動いたときの価格を基に計算された「本当に反映された時価総額」です。
- なぜ大事? 現在の価格がこの指標より高いと、多くの投資家が利益を出していることを意味します。逆に下回っていると、損をしている人が多いということです。
- 初心者ポイント: 実現時価総額よりも下にある時は「割安圏」として長期投資のチャンスかもしれません。
MVRV(Market Value to Realized Value)比率

- 何を示す? 時価総額 ÷ 実現時価総額です。つまり、市場価格が過熱しているかどうかの指標です。
- なぜ大事? この比率が1より大きくなるほど「含み益の人が多い」=売りやすい状況になります。特に1.5〜3あたりは過熱気味とされ、下落のきっかけになりやすいです。
- 初心者ポイント: MVRVが低いときは「割安ゾーン」、高すぎるときは「注意ゾーン」と考えることができます。
Long-Term Holder SOPR(長期保有者の利益率)

- 何を示す? 長期保有者が売却時にどれくらいの利益(もしくは損失)を出しているかを見る指標です。
- なぜ大事? 利益が出ている(値が1以上)状態が長く続くと、売り圧力が高まります。一方、値が1未満=損切りしている状態では、投げ売りが落ち着けば回復に向かう可能性があります。
- 初心者ポイント: 値が1を下回っていたら「今は売りが落ち着くかも」と見るのがポイントです。
まとめ
これらの指標は、短期的な価格予想というより「長期的なトレンドを読む」ためにとても有効です。
初心者でもチャートの動きとセットで観察することで、「なんとなく」だった相場の見方に根拠が持てるようになります。
オンチェーンデータは、価格チャートだけでは見えない「仮想通貨の裏側の動き」を教えてくれるヒントになります。
CryptoQuantのデータを活用して、ビットコインの長期的な動きを読み解いていきましょう。