暗号資産(仮想通貨)インフラ企業の「BIT Mining(ビットマイニング、NYSE: BTCM)」は11日、新たに17,221 SOLを購入したことを明らかにした。これにより同社のソラナ保有量は44,412 SOLに達し、評価額は約995万ドル(約14.7億円)相当となる。
社名変更と投資拡大でソラナ戦略を明確化
同社の会長兼最高執行責任者(COO)であるボー・ユー氏は、「我々はソラナ・エコシステムにおける存在感の拡大に価値を見出している。トレジャリーを拡充することでポジションを強化し、今後もバリデータ運営を続け、ネットワークの強化と安全性向上に寄与していく」とコメントした。
同社は社名を「SOLAI Limited(ソライ・リミテッド)」へ変更予定であり、ソラナへの戦略的シフトを加速させる姿勢を示している。ソラナ・エコシステムでの追加事業機会も模索しており、拡大するオンチェーン経済において財務的・戦略的なリターンを狙うとしている。
その一環として、同社は8月26日、米ドル建てステーブルコイン「DOLAI」をソラナブロックチェーン上でローンチした。DOLAIはAIエージェント、加盟店、消費者、機関投資家を高速処理可能なソラナのブロックチェーン上でつなぐことを目的としており、将来的にはマルチチェーン対応の展開も視野に入れている。
今回の発表は、企業が単なる仮想通貨投資から一歩踏み込み、ネットワーク運営や新規プロダクト開発を通じてエコシステムに積極的に関与する流れを示している。市場におけるポジション確立にはリスクも伴うが、こうした取り組みはソラナの基盤強化に直結し、長期的な成長に寄与する可能性があるだろう。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.5円)