- ビットコインの半減期とは
- ビットコイン半減期は価格にどう影響するか
- 過去のビットコイン半減期と価格推移
- 1回目:2012年11月28日(210,000ブロック)
- 2回目:2016年7月9日(420,000ブロック)
- 3回目:2020年5月11日(630,000ブロック)
- 4回目:2024年4月19日(840,000ブロック)
- ビットコイン半減期に共通して見られる値動き傾向
- データで振り返る過去4回のビットコイン半減期
- ビットコイン半減期に関する有識者の発言
- マイケル・セイラー(ストラテジー会長)
- PlanB(S2Fモデル提唱者・元機関投資家)
- CZ(チャンポン・ジャオ、バイナンス創業者)
- ウィリー・ウー(仮想通貨アナリスト)
- キャシー・ウッド(ARK Invest創業者兼CEO)
- マット・ホーガン(Bitwise最高投資責任者)
- ビットコイン半減期の投資戦略(次回2028年)
- ビットコイン半減期投資における注意点
- ビットコインの買い方(購入方法)
- ビットコイン半減期に関するよくある質問(Q&A)
ビットコイン
BTCには約4年に一度「半減期」があり、2012年・2016年・2020年の半減期後には、いずれも中期的な価格上昇が見られました。
ただし近年は、価格上昇のタイミングやピーク形成の動きが変化し、従来の半減期サイクルが当てはまりにくくなっているとの見方もあります。
本記事では、過去4回の半減期をデータで振り返り、半減期と価格の関係性、そして今後の投資戦略について考察します。
ビットコインの半減期とは
ビットコインの半減期とは、マイニング(採掘)によって新しく発行される「ブロック報酬」が半分に減らされる、約4年に一度のイベントのことです。
半減期は、新規発行を抑えてインフレを防ぐためにあらかじめ組み込まれた仕組みで、ビットコインの希少性維持にもつながっています。
ビットコインの発行上限は2,100万枚と決まっています。新規供給は半減期のたびに段階的に落ちていき、その結果、市場への急激な供給増が抑えられます。
ビットコイン半減期の仕組み
ビットコインのブロックチェーンでは、約10分ごとに新しいブロックが生成され、その報酬としてマイナー(採掘者)に新規ビットコインが付与されます。このブロック報酬が21万ブロック(約4年)ごとに自動的に半分になるようプログラムされている仕組みが「半減期」です。
半減期により新規ビットコインの発行ペースが段階的に減少し、最終的には発行上限である2,100万枚に到達するよう設計されています。中央管理者が存在しないビットコインにおいて、半減期は自動的に供給量を制限し、通貨価値の安定を支える重要なメカニズムです。
過去の半減期一覧
| 回数 | ブロック数 | 日時(UTC) | 半減後のブロック報酬 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 210,000 | 2012年11月28日 | 25 BTC |
| 第2回 | 420,000 | 2016年7月9日 | 12.5 BTC |
| 第3回 | 630,000 | 2020年5月11日 | 6.25 BTC |
| 第4回 | 840,000 | 2024年4月19日 | 3.125 BTC |
| 第5回(予測) | 1,050,000 | 2028年3~4月頃 | 1.5625 BTC |
| 第6回(予測) | 1,260,000 | 2032年頃 | 0.78125 BTC |
ビットコインのブロック報酬は誕生時の50 BTCから、半減期のたびに約4年ごとに半分ずつ減少し、2024年の第4回では3.125 BTCになりました。
こうした半減のサイクルは今後も続く見込みで、すべての半減期が終わるのは2140年頃と考えられています。それ以降は新規発行が停止し、マイニング報酬は取引手数料のみとなります。
ビットコイン半減期は価格にどう影響するか
ビットコインの半減期には、新規供給が減少して希少性が高まり、価格が上昇しやすくなるという側面があります。実際、過去の半減期前後には大きな価格変動が複数回起きており、半減期は投資家の注目が集まりやすいイベントとなっています。
ビットコインの半減期に価格が上がりやすい理由
ビットコインの半減期には新規発行量が縮小するため、市場の需給が引き締まり、価格が上昇しやすい状態になります。また、半減期の到来は発行上限に段階的に近づいていることを意味し、希少性の高まりを意識した投資家心理が働き、買いが入りやすいとも指摘されています
さらに、半減期は話題になりやすく、Googleトレンドでも半減期前後に検索数が急増する動きが見られます。過去の価格上昇パターンが広く共有されるようになったことで、「今回も上がるのではないか」という期待が市場参加者を増やし、価格上昇の一因となる場合もあります。
仮想通貨市場全体への影響
ビットコインの価格上昇は他の仮想通貨にも影響を及ぼします。時価総額第1位という圧倒的な存在感を持つビットコインは、仮想通貨市場全体の値動きを左右する中心的な存在です。
半減期を契機にビットコインが上昇トレンドに入ると投資家心理が改善し、リスク資金がアルトコインへ移る動きも出やすくなります。
こうした流れから、半減期は単一通貨のイベントにとどまらず、仮想通貨市場全体の動向を左右する重要なイベントと位置づけられています。
過去のビットコイン半減期と価格推移
ビットコインの半減期は、これまでに4回発生しています。下の長期チャートを見ると、各半減期の前後で大きな価格変動が起きてきたことがわかります。

ここからは、過去4回の半減期がそれぞれどのような値動きをたどったのか、時系列で詳しく見ていきます。
1回目:2012年11月28日(210,000ブロック)

最初のビットコイン半減期は2012年に発生しました。当時のビットコインは現在に比べて知名度は低かったものの、一部の間では知られる存在となりつつありました。
最初の「バブル」が起きたのは半減期の半年前、2011年5〜6月で、最高値は約20ドルに達しました。その後、Mt.Gox事件(2011年6月)などを経て、ビットコインの知名度が急上昇し、初めての半減期を迎えます。
価格推移
- 半減期前:1~30ドル
- 半減期時点: 約12ドル
- 最初のピーク: 半減期5カ月後の2013年4月、約180ドル(約15倍)
- 主要ピーク: 半減期1年半後の2013年12月、約1,150ドル(約95倍)
- 底値: 約150ドル(2015年1月)
- 最大下落率: 約-87%
- ピークから底まで: 約13カ月
特徴まとめ
- 初の明確な強気相場
- 半減期後に急騰し、その後大きな調整
2回目:2016年7月9日(420,000ブロック)

第2回半減期でもビットコインは右肩上がりに上昇。半減期半年後の2017年初頭から上昇基調が強まり、年後半には本格的な強気相場へ突入しました。
価格推移
- 半減期前: 450〜750ドル
- 半減期時点: 約650ドル
- 半減期1年後: 約2,500ドル(約4倍)
- ピーク: 2017年12月(半減期から1年5カ月後)
- 最高値: 約20,000ドル(約30倍)
- 底値: 約3,100ドル(2018年12月)
- 最大下落率: 約-84%
- ピークから底まで: 約12カ月
特徴まとめ
- 第1回と同じく「半減期翌年にピーク → 急落」の流れ
- 上昇幅は非常に大きく、30倍に到達
3回目:2020年5月11日(630,000ブロック)

第3回半減期後の2021年、ビットコインは二度の大きなピークを作る特殊パターンとなりました。従来より上昇開始が早く、「二段階上昇」が特徴的です。
価格推移
- 半減期前: 5,000〜10,000ドル
- 半減期時点: 約8,600ドル
- 半減期1年後: 約56,000ドル(約6.5倍)
- ピーク(1): 2021年4月/約63,000ドル
- ピーク(2): 2021年11月/約68,000ドル(半減期から1年6カ月後)
- 底値: 約15,500ドル(2022年)
- 最大下落率: 約-77%
特徴まとめ
- 上昇初動が早い
- 2回のピークがある「二段階上昇」
- 下落幅は過去よりややマイルド
4回目:2024年4月19日(840,000ブロック)

第4回半減期の最大の特徴は、半減期より前に上昇が始まったこと。2023年10月頃から強い上昇に入り、これは過去のサイクルにはなかった動きです。
要因として大きかったのが 米国ビットコイン現物ETFの承認。機関投資家の資金流入により、半減期前に史上最高値を更新しました。
価格推移
- 半減期前: 約16,000〜72,000ドル
- 半減期時点: 約64,000ドル
- 半減期1年後: 約85,000ドル(約1.3倍)
- ピーク: 2025年10月頃(半減期から約1年6カ月後)
- 最高値: 約125,000ドル(半減期時点の約2倍)
- 調整: 約32%下落(2025年11月時点)
特徴まとめ
- 上昇開始が大幅に前倒し
- 市場の成熟により上昇率は縮小
- 半減期後も比較的堅調で安定感のある推移
ビットコイン半減期に共通して見られる値動き傾向
過去の半減期サイクルには、いくつかの共通した値動きの傾向が見られます。ただし、すべての項目が全回に完全に当てはまるわけではなく、市場環境によって例外もあります。
半減期サイクルの主な値動きパターン
- 半減期後すぐには大きく動かず、「タイムラグ」がある
本格的な上昇は、半減期直後ではなく半年~1年後に始まることが多い(第1~3回)。
※第4回半減期はETF承認の影響で「前倒し上昇」が起きた例外パターン。 - 半減期から約1年〜1年半後にピークを迎える
第1〜3回のサイクルでは、強気相場のピークは半減期後 1〜1.5年の期間に形成されている。 - ピーク後には明確な調整局面が発生する
最高値更新後には、60〜80%規模の大幅下落が発生しやすい。この調整はすべてのサイクルで共通して見られる特徴。 - 調整後に底値をつけ、次の半減期に向けた新しいサイクルへ移行する
大幅下落のあと、長期間の底固めを経て、再び次回の半減期に向けた上昇サイクルへ入る。
データで振り返る過去4回のビットコイン半減期
ここからは、ハッシュレートや長期保有率、クジラの動向など、価格以外の主要データから、半減期に伴う変化を見ていきます。
ハッシュレートの推移

ハッシュレート(Hash Rate)は、ビットコインを採掘するための計算量(マイニングパワー)の総量を示す重要な指標です。グラフを見ると、ハッシュレート(青線)は長期的に右肩上がりで推移しており、価格(黒線)とは異なる独自の成長パターンを持つことがわかります。
半減期の直後は、報酬の減少によって一部のマイナーが撤退し、ハッシュレートの伸びが一時的に鈍化することがあります。しかし、その後はネットワークの「難易度調整」が働き、残ったマイナーの収益性が改善することで、再び上昇トレンドへ戻ります。
長期的に見ると、ハッシュレートは価格の上下に関係なく着実に増加しており、暴落局面でも右肩上がりが続いています。これはマイニング設備の高性能化や大規模投資の増加によって、ネットワーク全体の計算能力が継続的に強化されているためです。
短期では調整が起きるものの、長期では上昇トレンドが崩れない点は、ビットコインネットワークの安全性が安定的に向上している証拠といえます。
PlanBのS2F(ストック・フロー)モデル

S2Fモデル(Stock-to-Flow)は、オランダの元機関投資家PlanB氏が提唱した、希少性(ストック)と年間供給量(フロー)の比率からビットコインの理論価格を推定するモデルです。
過去のチャートでは、半減期を境にS2Fの理論価格が一段上がり、実際の価格もそれに遅れて追随するような動きが見られた時期があります。希少性と価格の関係を視覚的に捉えられる点で、半減期との相性が非常に良いモデルといえます。
一方で、S2Fは供給面だけを分析したモデルであり、需要の変化やマクロ環境を織り込んでいないため、相場状況によっては理論値と実際の価格が大きく乖離することもあります。万能ではありませんが、半減期による希少性の変化を理解するうえでは、有用な参考モデルとして位置づけられています。
1年以上動いていないビットコインの割合

「1年以上動いていないビットコインの割合」は、1年以上移動していないコインの比率を示す指標で、いわゆる「長期保有」されているコインの割合を表します。
グラフから読み取れること
- 比率が上昇している時期
価格が低迷している局面で発生しやすく、投資家が売らずに蓄積している状態。 - 比率が低下する時期
価格が最高値圏に入るタイミングで起きやすく、長期保有者が利益確定の売りを入れる。 - 長期的には右肩上がり
「動かないコイン」が増え続けており、長期投資家の層が厚くなっている。
2024年の上昇局面では、この比率は低下に転じています。しかし、これは強気相場の典型的な動きであり、長期保有者から新規参入者へコインが移動している最中であることを示しています。
半減期が近づくにつれて、投資家は「次の半減期で上がるはず」と信じて長期保有する傾向が強まるため、動かないコインの比率が高くなると推測できます。
クジラアドレスの保有割合

クジラアドレスとは、1,000 BTC以上を保有する大口投資家のアドレスのことです。通常、クジラ数はビットコイン価格と一定の相関があり、強気相場の初期には買い集めによって増加し、天井圏では利益確定や分散によって減少する傾向があります。
しかし今回のサイクルでは、価格が最高値を更新しているにもかかわらず、クジラアドレス数は横ばい、あるいは減少しているという特徴的な乖離が見られます。これはいくつかの構造的な理由によるものです。
まず、セキュリティ意識の高まりから、ひとつのアドレスに大量のビットコインを集中させず、小分けに管理するケースが増えています。また、個人クジラが保有していたビットコインの一部がETFの管理アドレスへ移動していることも影響しています。
ETFでは、複数の投資家のビットコインがひとつの大規模アドレスに統合されるため、オンチェーン上ではクジラアドレス数が減少して見えますが、これは売却を示すものではなく保管場所が移っただけです。
このため、「クジラアドレス数の減少=売り抜け=下落サイン」と判断することはできません。むしろ、個人ウォレットからETFへの移行が進んでいることを表しており、市場の成熟化や機関投資家の存在感が強まっている動きとして解釈できます。
RHODL比率

RHODL比率は、オンチェーン分析サイト「LookIntoBitcoin」の創設者であるPhilip Swift氏が考案した指標で、短期保有者と長期保有者のバランスを比較することで、市場の「過熱度」を測るために使われます。短期保有者の比率が高まると投機的な動きが増え、市場が加熱している可能性が高くなります。
過去のサイクルでは、半減期から約1〜2年後にRHODL比率が急騰し、そのタイミングが相場の天井圏と重なる傾向が確認されています。RHODL比率が高い水準に達すると、短期保有者による売却が増えやすく、価格が反転しやすいことから、重要な天井シグナルの一つとして注目されています。
現在のRHODL比率は上昇基調にありますが、過去ピークと比べると加熱度はまだ限定的です。これは、2024年の半減期後の強気相場がまだ初期段階にあり、今後さらなる上昇余地が残されている可能性を示唆しています。
ビットコイン半減期に関する有識者の発言
ビットコイン半減期については、著名投資家や企業創業者がさまざまな視点から市場への影響を語っています。ここでは主要な有識者の発言を紹介し、それぞれの見解を簡潔にまとめます。
マイケル・セイラー(ストラテジー会長)
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーの会長、マイケル・セイラー氏は、第4回半減期の約1カ月前(2024年3月11日)のインタビューで、半減期による供給減が価格上昇を引き起こすと指摘しています。
半減期により、1日あたりの新規供給が約450 BTC(約3,200万ドル分)に半減する。供給が減れば、価格は需要に応えるために上昇せざるを得ない。
セイラー氏はビットコインを「金を超えるデジタル資産」と評価し、半減期による供給減とETF需要の増加が重なることで、価格は構造的に上昇すると予測。実際、その後ビットコインは史上最高値を更新しました。
PlanB(S2Fモデル提唱者・元機関投資家)
PlanB氏は、半減期による供給減が価格上昇を引き起こすというS2Fモデルに基づき、2019年の予測(2024年までに5万ドル)が的中したことを挙げ、2028年までにビットコイン価格50万ドル、時価総額10兆ドルに達するという見解を改めて表明しました。
わたしの考えは2019年から変わっていない。
2019年時点でビットコインの時価総額は1,000億ドル(BTC=5,000ドル)だった。当時作成したチャートでは、2020〜2024年の半減期サイクルで時価総額1兆ドル(BTC=50,000ドル)に達すると予測し、実際その通りになった。
同じチャートは、次の半減期サイクル(2024〜2028年)で時価総額10兆ドル(BTC=500,000ドル)に達すると示している。これが今も変わらない私の見解だ。
CZ(チャンポン・ジャオ、バイナンス創業者)
バイナンス創業者で元CEOのCZ(チャンポン・ジャオ)氏は、第4回半減期の直前(2024年4月)、過去3回の半減期における投資家心理の典型的なパターンを指摘しました。
半減期の数カ月前からニュースや期待が溢れかえる。しかし、翌日に価格が2倍になることはなく、人々は失望する。そして半減期の1年後、価格は最高値を更新する。人々は記憶力が短いのだ。
Binance Square
CZ氏は、半減期に即効性を期待すべきではなく、価格上昇には約1年のタイムラグがあることを強調しています。
ウィリー・ウー(仮想通貨アナリスト)
オンチェーンアナリストのWilly Woo(ウィリー・ウー)氏は、「ビットコインを買うベストタイミングは底値だが、2番目に良いのは半減後の再蓄積フェーズだ」と述べています。
ウー氏はオンチェーンデータから、半減後しばらく続く「再蓄積レンジ」で長期投資家がビットコインを吸収していくと分析。半減期を即座の価格急騰ではなく「中長期トレンドの起点」として捉えています。
キャシー・ウッド(ARK Invest創業者兼CEO)
資産運用会社ARK Investの創業者兼CEOであるキャシー・ウッド氏は、第4回半減期の約1カ月前(2024年3月7日)のインタビューで、今回の半減期を「歴史的マイルストーン」と位置づけ、過去と決定的に異なる理由を説明しています。
今回の半減期で、ビットコインの年間供給成長率は初めて1%を下回り、金の平均供給成長率を下回る。金は価格が上がれば採掘量も増えるが、ビットコインではそれができない。
歴史的に半減期後は価格上昇が起きるが、すぐには起こらない。しかし今回はETFにより市場がより効率的になっている。4年前は人々はビットコインが何かさえ知らなかったが、今回は多くの人が半減期について知っている。価格上昇が早まる可能性がある。
ウッド氏はさらに、機関投資家がポートフォリオにわずかでもビットコインを組み込めば、半減期による供給減と相まって価格は大きく跳ね上がるだろうと付け加え、最終的にビットコインが20兆ドル規模の資産クラスになり得ると予測しています。
マット・ホーガン(Bitwise最高投資責任者)
資産運用会社Bitwiseの最高投資責任者(CIO)マット・ホーガン氏は、第4回半減期の当日(2024年4月19日)のインタビューで、半減期による価格上昇パターンは今回も起こると予測しました。
半減期前後の値動きは鈍いが、1年後には過去3回すべてで価格が大幅上昇している。今回も同じことが起こると予想する。新規供給が半減し、年間110億ドル分の供給が市場から消える。長期的には価格にプラスに働くはずだ。
ただし市場構造の変化も指摘し、「ETF・金利・規制など長期要因の影響が増した結果、半減期を中心とする伝統的な4年サイクルの支配力は弱まりつつある」と分析。半減期の重要性は認めつつも、それが唯一の価格決定要因ではなくなってきているとの見方を示しています。
ビットコイン半減期の投資戦略(次回2028年)
ビットコイン半減期の特性を活かした、3つの主要な投資戦略を紹介します。
①少額積立・長期保有
長期トレンドに着目し、短期的な値動きに左右されないアプローチです。投資初心者に最も適した戦略といえます。
ドルコスト平均法を用いて、毎月一定額を積み立てることで、購入タイミングを分散し、平均購入単価を平準化できます。
メリットは、半減期前後のボラティリティに動じることなく、精神的に安定して長期保有を続けられる点です。市場のノイズに惑わされず、ビットコインの長期的な成長に投資できます。
②サイクル売買(ピーク売却・底値買い)
半減期サイクルのピーク付近で売却し、その後の調整局面で買い戻しを狙うアクティブな戦略です。過去のパターンでは、半減期から1〜1.5年後にピークを迎え、その後大幅な下落が発生しています。
しかし、天井と底を見極めるのはプロでも難しく、「もっと上がるかも」という欲や「まだ下がるかも」という恐怖で判断を誤りやすい戦略です。難易度が高く、経験豊富なトレーダー向けのアプローチといえます。
③複数指標を使った分析トレード
オンチェーン指標(取引所への資金流入量、長期保有者比率、RHODL比率など)やテクニカル指標(移動平均線、RSI、出来高)を組み合わせて売買判断を行う手法です。
さらに、金融政策やインフレ率などのマクロ環境、ETFの資金流入・流出といったファンダメンタル要因も評価し、「半減期だから買う」ではなく、市場状況に応じてポジションサイズやエントリータイミングを調整します。
データ分析力と相場理解が求められる、中〜上級者向けのアプローチです。多様な指標を駆使し、市場の過熱度やトレンドの転換点を多角的に見極めていきます。
ビットコイン半減期投資における注意点
半減期投資では、過度な期待や過去のパターンへの依存が失敗につながります。ここでは押さえておくべき重要な注意点を解説します。
半減期だけに依存しない
半減期がビットコイン価格に強い影響を与える要因のひとつであることに変わりはありませんが、現在の市場環境は大きく変化しています。
ビットコインETFの登場により機関投資家の存在感が急速に高まり、ビットコイン価格は米国の金利政策や景気動向といったマクロ経済の影響をこれまで以上に受けるようになりました。
もはや半減期による需給バランスだけで相場が決まる段階ではなく、「半減期だから買う」といった単一の根拠に依存する投資はリスクが高まっています。金融市場全体の流れを踏まえた、多角的な分析が不可欠です。
過去の値動きパターンに囚われない
かつてのような「半減期後に明確に上昇する」という定石は、今後通用しない可能性があります。2024年のサイクルでは半減期前に最高値を更新するなど、トレンド発生のタイミングはより不規則になっています。
これは市場参加者の学習によって期待の織り込み(前倒し)が早まっていることや、市場規模の拡大、規制、マクロ経済といった複雑な要因が絡み合っているためです。
過去のパターンに頼った分析は避け、目の前の値動きに柔軟に対応する必要があります。常に変化する市場環境に適応した戦略が求められます。
基本的なリスク管理を忘れない
相場の上下に惑わされない投資手法として、ドルコスト平均法による積み立てが有効です。時間を分散させて機械的に積み立てることで購入価格が平準化され、感情に左右されにくくなります。
売却においても、時期(半減期)ではなく価格(目標額)でルールを決めることが重要です。たとえば「資産が2倍になったら半分利益確定する」など、明確なルールを設定し、感情に左右されない投資判断を心がけましょう。
分散投資の観点から、資産全体の5〜10%程度をビットコインに割り当てるといった比率管理も重要です。
特に半減期前後はボラティリティが高まるため、短期的な大幅下落に耐えられる資金計画が不可欠です。レバレッジ取引を利用する際は、ロスカットラインの設定や資金管理を徹底し、許容できる範囲内でのリスクテイクを心がけましょう。
ビットコインの買い方(購入方法)
ビットコインを購入する方法はいくつかありますが、ここでは最も一般的な国内取引所での購入方法を紹介します。
ビットコイン購入までの基本ステップ
- 取引所の選定
Coincheck、bitFlyer、bitbankなどから選ぶ - 口座開設
スマートフォンと本人確認書類があれば、オンラインで完結 - 日本円の入金
銀行振込やコンビニ入金で取引口座に資金を入金 - ビットコインの購入
販売所または取引所で購入する
おすすめ国内仮想通貨取引所
- GMOコイン
GMOコインは、手数料の安さと取扱銘柄の豊富さで定評のある国内取引所です。特に仮想通貨の送金手数料が無料であるため、海外仮想通貨取引所やMetaMask(メタマスク)などへの送金におすすめです。 - コインチェック
コインチェックは国内でもトップクラスのユーザー数を持つ仮想通貨取引所です。仮想通貨の売買手数料が無料で、積立やレンディングなど豊富なサービスを提供しています。特にスマホアプリの操作性やデザインが高評価で、仮想通貨初心者におすすめの取引所です。 - ビットバンク
ビットバンクは、高いセキュリティと多様な取扱銘柄が魅力の国内仮想通貨取引所です。預かり資産の大半をコールドウォレットで管理し、マルチシグ対応など堅牢なセキュリティ体制を整えています。現物取引に加え、信用取引やレンディングサービスも提供しており、取引スタイルに応じた柔軟な運用が可能です。また、板取引に対応しており、スプレッドが狭く中上級者にも人気です。 - bitFlyer
bitFlyerは、国内最大級のビットコイン取引量を誇る国内取引所です。ビットコインが貯まるクレジットカードや、Vポイント(旧Tポイント)をビットコインに交換できるサービスが評判です。さらに、少額から仮想通貨を手数料無料で購入できる点も魅力です。
国内取引所は、トラベルルールの影響で海外取引所との送金が制限される場合があります。そんなときは、メタマスクなどのプライベートウォレットを経由すれば問題ありません。
ビットコイン半減期に関するよくある質問(Q&A)
いいえ、必ず上がるわけではありません。
過去の半減期では中長期的に価格が上昇したケースが多く見られます。しかし、今後も同じように上がるとは限りません。価格は「供給」だけでなく「需要」とのバランスで決まるためです。
世界的な不況や規制強化などで需要が減退すれば、半減期で供給が減っても価格が下落する可能性があります。あくまで「上昇しやすい環境をつくるひとつの要因」と捉えるのが適切です。
はい。ビットコイン以外にも、ライトコイン
LTCやビットコインキャッシュ
BCHなど、半減期を持つ仮想通貨は複数存在します。
ただし、仮想通貨によって供給調整の仕組みは異なります。半減期のように定期的に供給を減らすタイプもあれば、手数料を焼却(バーン)するタイプ、発行上限なしで継続的に供給されるインフレ型もあります。
次回のビットコイン半減期は2028年3月頃と予測されています。
半減期は「21万ブロックごと」に発生するため、約4年に一度のペースで訪れます。ただし、マイニング性能(ハッシュレート)の向上によってブロック生成が早まる傾向にあり、実際には2028年2月〜4月頃になる可能性があります。
正確な時期はブロック生成速度によって変動するため、半減期が近づくほど予測精度が高まります。
技術的には可能ですが、実際に利益を出すのは非常に困難です。
現在のビットコインマイニングは競争が激化しており、高性能な専用マシン(ASIC)、安価な電力、大規模な冷却設備が必須となっています。一般的なPCや家庭用の電気料金では、電気代が報酬を大きく上回るため、採算が合いません。
個人でマイニングを行う場合は、マイニングプール(複数のマイナーで協力する仕組み)への参加が一般的です。
新規のビットコインは一切発行されなくなりますが、ネットワークは継続して稼働し、取引は通常どおり処理されます。
現在、マイナーは主に新規発行されるビットコインを報酬として受け取っていますが、すべて発行された後は取引手数料のみが収入源となります。取引が活発であれば、手数料収入でマイナーの採算は確保され、ネットワークは維持されます。
半減期は約4年に1回のペースで発生し、2140年頃まで続くと予測されています。
これまでに4回の半減期(2012年、2016年、2020年、2024年)が発生しており、今後約29回の半減期を経て、2140年頃にすべてのビットコイン(2,100万枚)が発行完了する見込みです。



