アルトコイン市場、上昇フェーズ入りか?時価総額6兆ドルも視野に=著名アナリスト

伊藤 将史
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ビットコイン半減期を軸とする3つのフェーズ、現在は「up only」局面か

著名な暗号資産(仮想通貨)トレーダーのMags氏は23日、アルトコインの市場サイクルが過去のパターンを正確に繰り返しており、現在、過去サイクルでも最も上昇幅が大きかったとされる「上昇一途(up only)」フェーズに突入したとの分析を公開した。

Mags氏の分析は、ビットコインの半減期を基点としたアルトコイン市場の周期的なパターンに基づいている。同氏が公開したチャートは、アルトコインの時価総額が歴史的に以下の3つのフェーズを繰り返してきたことを示している。

  1. 半減期前:最初の上昇
    ビットコインの半減期に先立ち、市場が期待感から最初の上昇を見せる期間。チャートでは、半減期を示す黄色の破線の前に価格が上昇していることがわかる。
  2. 半減期後:再蓄積
    半減期を通過した後、市場が一旦落ち着き、次の大きな上昇に向けてエネルギーを蓄える期間。一定の価格帯で横ばいの動き(レンジ相場)を形成する。
  3. 上昇一途:すべてが垂直に上昇
    再蓄積の期間を終え、レンジ相場を上にブレイクアウトすると、市場は一方的な上昇トレンドに入る。

Mags氏が特に注目するのは、前回のサイクル(2020年の半減期後)の動きだ。チャートが示すように、前回の「半減期後」フェーズを終えた後、アルトコインの時価総額は21倍という驚異的な成長を遂げた。

そして2025年7月現在の市場は、2024年の半減期を終え、数ヶ月にわたる再蓄積のフェーズを経て、チャート上ではブレイクアウトの兆しが見られる。過去のサイクルに従えば、市場が3番目の「上昇一途」フェーズに突入したとMags氏は分析しているようだ。

Mags氏は、「今回のサイクルが仮に前回の3分の1の成長だったとしても、アルトコインの時価総額は7倍に成長し、6兆ドルに達する可能性がある」と試算している。3分の1という数字が何を根拠としているのかは不明だが、いずれにしても強力なアルトシーズンが来る可能性が高いと予測しているようだ。

多くのアナリストがさまざまな分析手法をもとにアルトシーズンの到来を予測するなかで、これまで仮想通貨市場全体の大きなサイクルを生み出してきたビットコインの半減期を基準とする分析においても同様の予測がされている点は、注目に値するだろう。アルトコイン市場が本当に過去の再現となるのか、今後の動向から目が離せない。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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