米ビットコイン投資企業ストラテジー(旧マイクロストラテジー:MSTR)」は3日、新規株式公開(IPO)で、ユーロ建ての優先株350万株を発行する計画を発表した。
年利10%の配当、調達資金でBTC追加購入
今回発表されたのは、「10.00% Series A Perpetual Stream Preferred Stock(10.00%シリーズA永久ストリーム優先株/以下、STRE)」と呼ばれる新しい種類の優先株式だ。 プレスリリースによると、この株式は1株あたり100ユーロ(17,751円)で販売され、この基準価格に基づいて年利10.00%の累積配当が四半期ごとに現金で支払われる。
ストラテジーは、この募集で得た純収入を「ビットコインの取得および運転資金を含む一般的な企業目的に使用する予定」としている。調達資金は、さらなるビットコインの買い増しに充てられるようだ。
STREは、投資家保護のための特徴的な仕組みを備えている。具体的には、もしストラテジーが四半期配当の支払いを怠った場合、その未払い配当額に対して「複合配当」が発生するというものだ。
この複合配当の利率は、当初の年利10%に1.0%が上乗せされた年利11%から開始する。さらに、未払いが続く場合、次の四半期ごとに利率が1.0%ずつ加算され、最大で年利18%に達するペナルティが課される仕組みとなっている。
この募集は、バークレイズ、モルガン・スタンレー、モエリスなどが共同主幹事を務める。なお、この株式は欧州経済領域(EEA)および英国の個人投資家への販売は禁止されており、適格投資家(機関投資家)のみを対象としている。
具体的なIPOの実施日やスケジュールについては明かされていないものの、リリース文書には「(配当が同社取締役会によって宣言された場合)最初の配当は2025年12月31日から支払われる」と明記されている。
ストラテジーは、直近でもビットコインの追加購入を繰り返しており、今回の優先株発行も、さらなる購入費用を調達するためのものとみられる。同社の戦略がどのような結果をもたらすのか、今後も注視していきたい。
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価格は執筆時点でのレート換算(1ユーロ=177.51円)
					
							
			
                               
                             


		
		
		
		
								
								
								
								
		
		
		
		
								
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		