2025年7月リリースされた日本初の通信サービスBTCモバイル。国民総ビットコイナーの目標を持つ創設者西山氏と開発担当の宮下氏に、これまでのルーツやサービス立ち上げまでの経緯、今後の展望などを詳しく伺いました。
取材日:2025年12月1日
日本初の通信サービス立ち上げのきっかけになった西山氏の経歴
── まずは自己紹介をお願いします。
<西山氏>・・2012年からのビットコイナーです。もともと中学校時代から将棋が大好きで、学校のパソコンで将棋を指す日々でした。ある日、野村証券の方が課外授業でいらっしゃり課外授業で株のデモ口座アプリを学校のパソコンにインストールしてくれて、気になってはじめてみたんです。この頃のITバブルがあって、とりあえずいくつかのIT企業をよく分からないまま買ってみようと思って取引していったら、デモ口座の100万円を1,000万円近くまで増やせたんです。ビギナーズラックだとは思いますがその後のめりこんで、高校時代の時にはすでに金融の用語を全部覚えてしまっていました。
その後、大学生の時に、金融経済のゼミに入っていて、ビットコインについて知りました。。その後マウントゴックス事件が起きて一旦ビットコインから離れました。ただ金融経済が中学校の時から好きだったので、銀行に入社し資産運用担当になりました。入行して3年くらいは、ビットコインから離れていたんですが、社会人4年目になってビットコインを見てみると金融相場みたいに動いているので、ビットコインについて解説したらインフルエンサーみたいになれるのではと考えて、始めてみたら見事に当たりました。
シンクタンクでステーブルコインや暗号資産の研究をした後に、今は存在していませんが、Yahoo子会社の暗号資産取引所に転職しました。その会社はSBIの暗号資産取引所と合併し、その後SBIホールディングスのデジタルスペース室副室長に配属となり、ステーブルコインの新規取り扱いなどに携っていました。
モバイル企業に移った理由は、ビットコインの普及は、皆さんが持ってるモバイル端末にビットコインが行き渡った時だと考えているからで、たとえばインターネットが完全に普及したのは、LINEが皆さんに行き渡った時だと思っています。 LINEはみんなインターネットやTC/IPとかの技術をイメージしないでメッセージのやり取りを行っていますよね。最終的にビットコインやブロックチェーンが普及するのは、皆さんのスマホでブロックチェーンを意識せずにビットコインを使っている時代が来た時だと認識しているの認識しているので、モバイル会社で頑張るのが一番良い方法だと思っています。
── 現在所属のX-Bankについて、どのような会社かお聞かせください。
<西山氏>・・X-Bankは、エックスモバイルのグループ会社となっています。エックスモバイルについては、宮下さんお願いします。
<宮下氏>・・ エックスモバイルは2013年に設立しまして、メインの事業としては格安SIMの販売をメインの事業としてやってます。MVNO(※)の中では結構珍しく、実店舗がある点が我々の大きな特徴です。特にエックスモバイルは、全国47都道府県に実際のリアル店舗がある点が強みの1つです。
※MVNO:仮想移動体通信事業者、NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの大手通信事業者(MNO)から通信回線を借り受け、自社のブランドで「格安SIM」や格安スマホサービスを提供する事業者のこと
普通のモバイルだけでなく、2022年に堀江貴文さんとコラボモバイルと言われるホリエモバイルというものをスタートしたのをきっかけに2023年~2025年と毎年多くのインフルエンサーさんや企業さんとコラボモバイルを出しています。メンタリストのDAIGOさんやドンキホーテさんなど皆さんが知っている方とのコラボモバイルがたくさんあります。今回のBTCモバイルも、位置付けとしては、X-Bankのコラボモバイルとなっています。
──コラボモバイルを企画するのは、狙いみたいなものがあるのでしょうか?
<宮下氏>・・今後ただのMVNOだと安いだけになってしまうので、何か付加価値をつけて販売していかないと広まっていかないだろうと認識しています。その考えのもと、例えばホリエモバイルであれば、堀江さんがVoicyなどで毎日配信しているのですが、その特典が視聴できるという特典があります。他にもドンキホーテさんであれば、月に1回何かしらの商品がもらえるなど、コラボモバイルを持つことで好きな人を応援できたり、お得に使えたりなど、格安SIMのみではなく、そこから一歩上がったモバイルを作りたいというのがスタートですね。
BTCモバイル立ち上げは国民総ビットコイナー実現のため
── 西山さんは国民総ビットコイナーの実現を目指しているとおっしゃっていますが、何かきっかけがあったのでしょうか?その点のところを詳しくお聞かせください。
<西山氏>・・この前提には「カブアンド」がありまして、前澤さん(※)の行っていたことを参考にさせていただいたところがあります。
※前澤友作(まえざわ ゆうさく)氏:ファッション通販サイトZOZOTOWNで財を成した後、宇宙旅行、現代アート支援、最近では「国民総株主」を目指し「カブ&ピース」で生活インフラ利用者に株を配る事業(カブアンド)を展開するなど、多岐にわたる活動で知られている
「カブアンド」の狙いとしては、恐らく、株について知らないが取引をやってみたいと考えている人にリーチしているのだと思っています。株をやろうと思うと口座開設が面倒だし、取引で損をしたら怖いしと考えている人が、前澤さんの「カブアンド」で安価な通信の利用で株をもらって体験できるというのが特徴かなと。
この考えを参考に、ビットコインに興味があって少し取引してみたいけど一歩踏み出せない人に対して、実際に触れてもらうために、モバイルの利用料金でビットコインポイントを扱えるようにし、ハードルを下げました。
電波状況に関しても、昔は悪いと言われていましたが、ドコモ回線の利用により良くなっています。BTCモバイルを利用して、ビットコインの値動きを見て興味を持ってもらい、BTCモバイルのユーザーがどんどん広がっていけば良いと思っています。
── BTCモバイルからビットコインに興味を持ち、実際に運用してくれる人が増えれば良いですね。ちなみに西山さんの今のお話は、中学時代のデモ口座での株トレードの体験が影響していますでしょうか?
<西山氏>・・影響していますね。現状、日本人はビットコインに対してネガティブな印象を持っている方がまだ多いと認識しているので、モバイルみたいにもっと身近なところから触れてもらえれば良いと思っています。
BTCモバイルの立ち上げに際してCM動画を自社製作
── BTCモバイルのサービスについてお聞かせください。
<西山氏>・・BTCモバイルのサービスは、基本的に毎月の通信料の10%が無償ポイントとしてもらえるようになっています。そのポイントをビットコインポイントに変換し、一定数溜まったらバウチャーを発行し、ビットコインと交換できるようになっているという流れです。
── BTCモバイルのサービス立ち上げに際して、苦労した点などあればお聞かせください。
<宮下氏>・・実は今回CM用の動画を全部自社で製作しました。外部に依頼するのではなくて、セットから自社のメディアチームに協力いただいて制作しました。西山さんにも出演いただきましたよ。
<西山氏>・・前澤さんの服やCMの動画を見てマネしてみました(笑)。
── なぜ、今回自社で動画制作という決断に至ったのでしょうか?
<宮下氏>・・今回はですね、BTCモバイルのリリースが決まっていまして、逆算した時にスケジュールがかなり厳しかったのです。他社に外部依頼していると調整などで数日経過してしまいますので。それもあって、今回は自社でCM動画を制作しました。
── 素晴らしいですね。制作されたCM動画を見てなんかBTCモバイルを契約してみたいという声はございましたでしょうか?
<宮下氏>・・はい、ありました。結果的に自社で動画を制作したことで、集客という点でプラスに働きましたね。
BTCモバイルの現状の課題や苦労している点は?
── BTCモバイルを立ち上げての課題や苦労している点があればお聞かせください。
<西山氏>・・BTCモバイルのターゲットがビットコインに少し興味があるけどやり方がわからない方がメインターゲットです。けれど私のX(旧:Twitter)のフォロワーにはビットコイン玄人が多いので、発信に若干苦労していますね。ビットコインをまだ良く分からないという人向けに発信したいけど、私のフォロワーには該当者が多くないと思います。
── 現状、BTCモバイルを主に利用している年齢層などをお聞かせください。
<西山氏>・・30~40代ぐらいの男性が主なユーザーになっていますね。それで言うと楽天ポイントを貯めている人をはじめとしたポイ活を行っている人達に目を向けてもらえると良いなと思っています。あとは、ビットコインのようなリスク資産の投資を携帯の契約ついでに始めたい人にも興味を持ってもらえると良いですね。ポイ活で言うと主婦層とかも取り込めていけるといいのかなとは思っています。
あとは、課題という訳ではないですが、ビットコインの価格が上がってほしいですね。BTCモバイルを始めてから10月までは好調だったんですけども、最近は価格が下がってるので、話題にされにくい時期なのかなと思っています。やはりビットコインの価格が上がっている時の方が皆さん注目していただけるので、価格上昇を願うばかりです。
BTCモバイルの気になる今後の展開
── 今後の展開について、何か予定しているものがあればお聞かせください。
<西山氏>・・まずは最新の情報としてリファラル制度(友達紹介キャンペーン)を提供することにしました。お友達や家族に紹介コードを共有してもらい登録すると、紹介した側、された側それぞれポイントが付与されるものです。
<宮下氏>・・もう1つお伝えできる点として、先にご紹介したホリエモバイルにBTCプランを追加することが決定しました。ホリエモバイルの1つのプランとして提供していく予定です。このプランの導入に関しては、堀江さん(※)を説得しまして、暗号資産に関しても明るい方であったので快諾していただけたんですよね。
※堀江貴文(ほりえたかふみ)氏:実業家として多様な分野で活動しており、特に宇宙ロケット開発などに注力。かつてはライブドアの元社長として知られていた。
他にも弊社では、サービスモバイル以外のサービスも少し手がけているので、BTCプランの追加を検討しています。
── ありがとうございます。ビットコインがどんどん広がっていきそうですね。それでは最後にBTCモバイルに興味を持っているJinaCoin読者に向けて一言お願いします。
<西山氏>・・ビットコインの真の価値が出るタイミングっていうのは、例えば自然災害や軍事的な有事が起きて、日本円の信用や価値が急激に下がった時だと思っています。ビットコインは無国籍資産なので、資産の自己防衛手段の1つとして考えてもよいと思っています。ビットコインを国民全体に普及させることが、同時に日本人皆さんの資産のセーフティーネットになると考えていますし、この取り組みに社会的意義があると考えています。
── 資産のセーフティーネットの選択肢の1つですね。
<西山氏>・・資産のセーフティネットとしてビットコインを購入・運用するにしても、様々な不安などでハードルがあるのなら、ぜひBTCモバイルで身近に体験してみてほしいですね。
おわりに
日本初の通信サービスBTCモバイルの立ち上げに携わった西山氏と宮下氏にお話しを伺いました。国民総ビットコイナーを目指して、通信からビットコインを広げていく考えに非常に驚かされました。BTCモバイルが広まり、BTC経済圏として、資産のセーフティネットの1つに誰もがビットコインを持つ時代が来るとよいなと個人的に思えた時間でした。
なお、BTCモバイルでは2025年12月1日より友達紹介キャンペーンを開始しています。家族や友人にBTCモバイルを紹介すると、紹介者には紹介成立の3ヶ月後に1,000円相当のポイントが付与されます。被紹介者には契約から3ヶ月後に1,000円相当、さらに4ヶ月目から7ヶ月目まで毎月500円相当のポイントが付与され、合計3,000円相当のポイントを獲得できます。紹介人数に上限はなく、紹介すればするほどポイントを獲得可能です。参加方法は、BTCモバイルのマイページで紹介コードを取得し、紹介したい相手に共有、新規契約者が申込時に紹介コードを入力するだけとなっています。キャンペーン終了日は未定です。
毎月のスマホ利用でビットコインポイントが貯まるBTCモバイルは、暗号資産投資のハードルを下げる新しい選択肢です。ビットコインに興味はあるけれど一歩踏み出せなかった方、リスク資産への投資を携帯契約のついでに始めたい方は、ぜひこの機会にBTCモバイルを検討してみてはいかがでしょうか。
<西山氏プロフィール>
株式会社X-Bank 専務取締役/アナリスト
ディーラー経験を活かしつつ、オンチェーンデータとAIを駆使し暗号資産市場を分析、Xでの情報発信のほか新聞・雑誌等で暗号資産市場の解説を行う。
西山氏公式X:https://x.com/Nishi8maru
<宮下氏プロフィール>
エックスモバイル株式会社 執行役員
2019年入社。顧客管理部を経て、コラボモバイル事業を運営。堀江貴文氏「ホリエモバイル」やドン・キホーテ「マジモバ」等に携わる。現在は執行役員として、ビットコインモバイルなど新規事業拡大に注力している。
BTCモバイル公式サイト:hthttps://xmobile.ne.jp/btc-mobile/



