東証スタンダード上場の株式会社エス・サイエンス(証券コード:5721)は9日、追加のビットコイン(BTC)購入を完了したと発表した。今回の購入により、同社のビットコイン保有額は累計30億円に達した。
25億円で151.24BTCを追加取得
今回の購入では、151.24016939BTCを平均購入価格1653万円で取得し、購入総額は25億円となった。8月26日の初回購入と合わせて、同社のビットコイン保有枚数は181.9810240BTCに達し、平均購入価格は約1640万円、累計投資額は30億円となっている。
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同社は9月1日に発表したビットコイン投資枠の96億円への大幅拡大の一環として、今回の追加購入を実施。元「青汁王子」として知られる三崎優太氏が事業開発担当室長兼日本人筆頭株主として参画し、その発信力とブランド力を活用した暗号資産事業の本格展開を進めている。
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同社は今年3月にビットコイン投資事業への参入を決議後、5月に初回の5億円投資を完了。8月には香港のヘッジファンド「ロングコリドー」等からの資金調達により、強固な財務基盤を確立している。
今回の購入により、同社は国内上場企業のビットコイン保有ランキングで上位に位置することになる。同社は四半期ごとにビットコインを時価評価し、評価損益を特別項目に計上するとしており、四半期業績への影響を注視する必要がある。
従来の金属事業から暗号資産(仮想通貨)投資事業への戦略転換を図る同社にとって、今回の大規模投資は事業変革の重要なマイルストーンとなりそうだ。