暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは11日正午、IEO(Initial Exchange Offering)で販売した暗号資産Fanpla(ファンプラ、FPL)の取引を開始した。上場直後に初値1.5円(公募価格の1.5倍)を付けたものの、その後急落し、13時34分時点で0.401円と公募価格1円から59.9%下落している。

高倍率IEOも上場後は売り圧力
FPLは11月4日に購入申し込みが終了したIEOにおいて、申込金額90.6億円、申込口座数28,523口座、申込倍率9.06倍を記録していた。高い注目を集め上場直後は1.5円まで上昇したものの、その後は下落が続いている。
ファンプラは、アーティストとファンが共創する次世代エンタメ経済圏を目指すプロジェクト。株式会社Fanplaが運営し、国内最大規模のファンクラブ事業を展開するファンプラス社と戦略的提携を結んでいる。ファンプラス社が運営する700以上のファンサイトと400万人超の有料会員基盤を活用し、既存のファンコミュニティとWeb3技術を融合させる。
FPLは、マーケットプレイスでのチケットやNFT購入、アーティスト支援の投票、ステーキングによる報酬獲得、ギフティングによる応援の可視化など、多様な用途を持つユーティリティトークンとして設計されている。
本プロジェクトには、THE YELLOW MONKEYを擁する株式会社TYMS PROJECT、UVERworldを擁する株式会社パワープレイミュージック、すとぷりなどを擁する株式会社STPR、秋元康氏プロデュース案件を手掛ける株式会社Y&N Brothersなど、複数の音楽事務所が初期パートナーとして参画している。
ファンプラシステムでは、マーケットプレイス、アーティスト・トレジャリー(ファン投票による資金用途決定)、ステーキング、ミュージックアワード(ブロックチェーンベースの透明性ある投票)の4つの主要サービスを段階的に展開予定。2025年IEO後から2026年にかけて各サービスをリリースし、2027年以降には海外暗号資産取引所へのリストとグローバル展開を目指している。
FPLの最大発行枚数は100億枚、IEO販売枚数は10億枚(最大発行枚数の10%)だった。




