ビルドアンドビルド (BNB)
ビルドアンドビルド(BNB)とは?
ビルドアンドビルド(BNB)は、BNBチェーンのネイティブトークンです。BNBチェーンは、BNBスマートチェーン(BSC)、opBNB(レイヤー2スケーリングソリューション)、BNBグリーンフィールド(分散型ストレージインフラ)の3つのブロックチェーンで構成されるエコシステムであり、BNBはこれらすべてのネットワークを支える中核的な存在となっています。
BNBは2017年7月のICO(新規暗号資産公開)を通じて発行されました。当初はイーサリアムブロックチェーン上のERC-20トークンとして発行されましたが、2019年4月のBNBチェーンのメインネットローンチに伴い、独自のネットワークへ移行しています。BNBは当初「Binance Coin(バイナンス・コイン)」の略称として2017年に発行されましたが、2022年2月のBNB Chainへのリブランディング以降は「Build and Build(構築し、さらに構築する)」を意味するようになり、エコシステム内での継続的な開発と成長を象徴しています。
BNBの主なユーティリティは以下の通りです。
- トランザクション手数料
- ガバナンスへの参加
- ステーキング
- ストレージサービスの支払い
- 取引手数料割引
BNBスマートチェーン、opBNB、BNBグリーンフィールドでのトランザクション手数料の支払いに使用されます。BNBチェーンは低コストな取引を特徴としており、ユーザーはBNBを使用してネットワーク上のさまざまなdApps(分散型アプリケーション)と相互に作用します。
BNB保有者は、BNBチェーンの分散型オンチェーンガバナンスに参加する権利を保有します。ステーキングされたBNBを通じて、ネットワークの将来の方向性に関する提案への投票が可能です。また、BNBをステーキングすることで、ネットワークのセキュリティ確保に貢献しながら報酬も得られます。
BNBグリーンフィールドでは、オブジェクトストレージやダウンロード帯域幅データパッケージの支払いにBNBが使用されます。
暗号資産取引所の「バイナンス」における取引時にBNBを使用して手数料を支払うと、スポット取引で25%、先物取引で10%の割引を受けられます。
BNBのトークノミクス
BNBは、デフレーション型のトークン設計を採用しており、継続的なバーンメカニズムを通じて供給量を削減しています。
供給量と初期配分
- BNBの初期発行量は200,000,000 BNBでした。2017年7月のICOにおける初期の配分は以下の通りです。
- ICO公開販売:50%(100,000,000 BNB)
- 創設チーム:40%(80,000,000 BNB)
- エンジェル投資家:10%(20,000,000 BNB)
ICOでは1,500万ドルを調達し、発行価格は1 BNB = 約0.15ドル(1 ETH = 2,700 BNB、1 BTC = 20,000 BNB)でした。チームへの配分は4年間のベスティング(段階的権利確定)が適用され、2021年7月までに完全にアンロックされています。
バーンメカニズム
BNBは、総供給量を100,000,000 BNBまで削減することを目標としたAuto-Burn(自動バーン)システムを採用しています。このメカニズムは2021年12月に導入され、以下の2つの方法でバーンが行われます。
- 四半期オートバーン
- リアルタイムバーン(BEP-95)
四半期オートバーンは、BNBの価格とBNBスマートチェーンで生成されたブロック数に基づいてバーン量が算出されます。この計算は独立して監査可能であり、バイナンスの中央集権型取引所とは独立した透明性の高いプロセスとなっています。バーンされたBNBはブラックホールアドレス(0x000000000000000000000000000000000000dEaD)に送信され、永久に使用できなくなります。
リアルタイムバーンは、BNBスマートチェーンでのガス手数料の一部がリアルタイムでバーンされる仕組みです。BEP-95導入以降、約276,000 BNB以上がこのメカニズムによりバーンされています。
2025年10月の第33回四半期バーンでは、1,441,281.413 BNB(約12億ドル相当)がバーンされ、2026年1月の第34回バーンでは、1,371,803.77 BNB(約12.77億ドル相当)がバーンされています。これにより、残存総供給量は136,361,374.34 BNBとなりました。
需給に関する注意点
オートバーンは総供給量が100,000,000 BNBに達するまで継続され、その後四半期バーンは停止しますが、BEP-95によるリアルタイムバーンは継続されます。バーン量はBNB価格とネットワーク活動に依存するため、目標到達までの期間は市場状況により変動します。
また、BNBグリーンフィールドでは、BNBスマートチェーンとの間でクロスチェーン転送によりBNBが双方向に流通するため、各チェーン上の流通量は変動します。ただし、ロック/アンロックメカニズムにより、両チェーンでの総流通量は初期総供給量を超えることはなく、新規発行は発生しません。
ビルドアンドビルド(BNB)の将来性は?
BNBをネイティブトークンとするBNBチェーンは、高スループット・低手数料のブロックチェーンインフラとして、DeFi、ゲーム、AI、決済など幅広い分野での活用拡大を目指しています。
ロードマップ(2025年〜2026年)
2025年は、BNBチェーンが技術的に進展しました。Pascal(パスカル)、Lorentz(ローレンツ)、Maxwell(マクスウェル)などのハードフォークにより、ブロック時間は3秒から0.75秒へ短縮され、ネットワークは1日あたり5兆ガス以上を処理できる体制を構築しました。平均ガス手数料は約0.01ドルまで低下し、MEV(マイナー抽出可能価値)のサンドイッチ攻撃は95%以上削減されています。
2026年1月14日には「Fermi(フェルミ)」ハードフォークが実施され、ブロック時間がさらに0.75秒から0.45秒へ短縮されました。2026年のテクニカルロードマップでは、以下の目標が掲げられています。
- 1ギガガス/秒のスループット達成(現在の10倍)
- 20,000+ TPS(複雑なトランザクション向け)の実現
- Rust-based(ラストベース)バリデータークライアントの本番リリース
- ステートデータベース最適化によるEVM実行パフォーマンスの向上
エコシステムの特徴
2025年、BNBチェーンのTVL(預かり資産)は40.5%増加し、ステーブルコインの時価総額は140億ドルに倍増しました。RWA(現物資産)のトークン化も進み、ピーク時にはBNBチェーン上の現物資産の総額が18億ドル以上に達しました。1日あたりのアクティブユーザー数はBNBスマートチェーンopBNB両方で約400万人以上で、ネットワークは年間を通じてダウンタイムなしで稼働しました。2025年10月5日には、1日あたり3,100万トランザクションという過去最高記録を達成しています。
EVMと100%互換性があるため、開発者は既存のイーサリアム向けプロジェクトを容易にBNBチェーンへ移行できます。
平均ガス手数料約0.01ドル、1日3,100万トランザクション以上の処理実績があり、低い手数料と高いスループットを実現しています。
決済インフラの活用においても、AWS(Amazon Web Services)との連携により、企業はBPN(ベター・ペイメント・ネットワーク)を通じてBNBでAWSサービスの支払いが可能となっています。
考慮すべきリスク
BNBのICOに関しては、米国のSECによる調査が行われたことがあり、各国の暗号資産規制の動向によっては、BNBの取り扱いや利用に影響が及ぶ可能性があります。
また、dAppsやDeFiプロトコルにはスマートコントラクトを利用しており、脆弱性に起因するハッキングのリスクも存在します。BNBチェーンはバグバウンティプログラムを実施し、セキュリティ強化に努めています。
他にも、イーサリアム
ETH、ソラナ
SOL、アバランチ
AVAXなど他のレイヤー1ブロックチェーンやレイヤー2ソリューションなどの競合も存在するため、今後も技術的な進展やトークン価格の動向が注目されるでしょう。