Tuyoは、年会費・発行手数料が無料の圧倒的な低コスト設計が魅力の暗号資産(仮想通貨)デビットカードです。カード決済のほか、暗号資産の運用戦略やスワップ機能なども兼ね備えており、包括的なサービス提供でも注目を集めています。
この記事では、Tuyoの基本情報や特徴、カード発行手順やその他機能の使い方を図解付きで徹底解説します。
Tuyoとは?特徴を解説

| 運営会社 | Tuyo Inc.(アメリカ) |
| 入金対応通貨 | 法定通貨:USD・EUR・MXN 暗号資産:USDC |
| 入金対応ネットワーク | Base・Ethereum・Arbitrum・Optimism・Polygon |
| 発行形態 | バーチャルカード ※物理カードは今後提供予定 |
| 発行手数料 | 無料 |
| 年会費 | 無料 |
| 入金(チャージ)手数料 | 無料(ガス代を除く) |
| 為替手数料 | 最大1% |
| スマホアプリ対応 | 対応あり |
| 公式サイト | https://tuyo.com/ |
| 公式X | https://x.com/itstuyo |
| 紹介コード | 35EAVU |
Tuyo(トゥヨ)は、米国を拠点とするフィンテック企業「Tuyo Inc.」が提供する暗号資産デビットカードです。
米ドル連動のステーブルコイン「USDC」をチャージすることで、世界中の店舗やオンライン上で手軽な決済が可能。Apple PayやGoogle Payなどの登録に対応しており、通常のカード同様にスマホをかざすだけで決済が完了します。
カード決済だけでなく、USDCの運用戦略やビットコインをはじめとした15,000種類を超える暗号資産のスワップにも対応しています。その他、暗号資産の管理・送受信などウォレットとしての機能性も備えます。
また、ユーザー名義のドル・ユーロ等の国際銀行口座番号を無料で提供しており、世界中のどこからでも支払いを受け取りが可能。Tuyoは国境を越えた資産の受け取りを可能にする「国際的な金融アカウント」としての側面も持ち合わせます。
そんなTuyoの詳しい特徴は以下のとおりです。
セルフカストディによる高い安全性
Tuyoは「セルフカストディ(非保管型)」の採用により、最高水準の安全性を提供しています。
資産の所有権を証明する「秘密鍵」は、アプリをインストールする端末内部で安全に保管。これにより、Tuyo内の資産は実際に決済を行う瞬間までユーザー自身の管理下に置かれます。
セルフカストディにより、許可のない資産移動やサービス提供者側の問題による資産喪失リスク(カストディリスク)が排除される点は、ユーザーにとって大きなメリットです。
また、Tuyoでは仮に本人確認(KYC)に問題が生じたとしても、資産を自身の外部ウォレットに引き出すことも可能。暗号資産の完全な所有権を維持できます。
柔軟な入金ネットワークへの対応
Tuyoの暗号資産入金はUSDCのみの対応ですが、以下のとおり対応ネットワークが柔軟な点が特徴です。
入金対応ネットワーク
- Base
- Ethereum
- Polygon
- Arbitrum
- Optimism
Tuyo自体は取引コストの低いBaseを基盤に採用しています。他のネットワークから入金を進めた場合は、後にBaseへブリッジすることで、カード決済をはじめとした各種機能でUSDCを利用できます。
なお、Tuyo側でのUSDCブリッジにかかる手数料は不要です。この柔軟な入金対応により、ユーザーは自身の使い慣れたネットワークから、コストをある程度抑えつつTuyoへの入金を進められます。
最大11%の高利回り運用戦略の提供
Tuyoではカード決済と共に、「Tuyo Earn」という運用戦略を提供している点も特徴です。
Tuyo EarnはUSD・EUR・ETH・BTCの4つの資産を運用対象として、市場で利用可能な最良の収益戦略を厳選。ユーザーが預けた資産を第三者の分散型金融(DeFi)プロトコルを通じて積極的に運用します。
特に米ドル建ての運用では、一般的な預金金利をはるかに上回る最大年率11%超の高い利回りを実現します。その他資産においても、運用から2〜6%前後の利回りを得ることが可能です。
「稼ぎながら使う」を実現
Tuyo Earnの革新的な点は、預け入れた資産をいつでもTuyoカードの決済に使えるよう設定できる点です。ユーザーは資産を常に活動的な状態に保ちながら、高い収益性を追求できます。
低コストで利用できる料金体系
Tuyoはカード決済シーンやその他機能において、圧倒的な低コストを実現しています。
| 手数料項目 | 手数料負担 |
|---|---|
| 年会費 | 無料 |
| カード発行手数料 | 無料 |
| バーチャル口座番号発行 | 無料 |
| 米ドル決済手数料 | 無料 |
| その他決済手数料 | 1%未満 |
| 暗号資産の交換 | 0.25% |
| ステーブルコインの交換 | 無料(Tuyo側) |
| 暗号資産のブリッジ | 無料(Tuyo側) |
| Tuyo Earnの預け入れ・引き出し | 無料 |
| Tuyo Earnの運用手数料 | 運用益の10% |
他社では高額な年会費が必要なケースもありますが、Tuyoなら負担の心配は必要ありません。また、米ドル決済であれば手数料は無料、その他通貨での決済でも最大1%未満とコスト負担が軽減されています。
高額な固定費を排除し、使用量に応じたコストも低く抑えることで、Tuyoはユーザーが暗号資産を日常の決済シーンに取り入れやすい環境を整備しています。
エアドロ期待の報酬プログラム
Tuyoは各種機能の利用で「TUYOs(ポイント)」を獲得できる、「報酬プログラム」を展開している点も特徴です。この報酬プログラムは、実質的に独自トークンのエアドロップ活動になると見なされています。
TUYOsの付与対象となるアクション
- Tuyoカードの決済:決済額に応じてポイント付与
- Tuyo Earnでの運用:追加利回りとポイント付与
- 暗号資産のスワップ:すべての取引でポイント付与
- Tuyoの友達紹介:被紹介者の獲得TUYOsの20%を追加付与
報酬プログラムは4シーズン制となっており、それぞれで個別のTUYOsの獲得ブースト率が適用されます。なお、早期参入者を優遇するため、シーズン初期であるほど獲得ブースト率が高めの設定になっています。
| シーズン | シーズン名 | ブースト率 | 開催期間 |
|---|---|---|---|
| Season 0 | Pioneers | 4倍 | 〜2025年11月1日 |
| Season 1 | Early Adopters | 3倍 | 2025年11月1日〜12月11日 |
| Season 2 | FOMO | 2倍 | 2025年12月11日〜2026年1月22日 |
| Season 3 | Last Call | ブーストなし | 2026年1月22日〜TGE |
Tuyoは公式サイトにおいて、独自トークンを2026年初めにローンチすると明言しており、総供給量の20%がエアドロップに割り当てられる予定です。
簡単なアクションからポイント獲得を目指せるだけでなく、シーズンによるブーストも適用されるため、この報酬プログラムはエアドロップ狙いの投資家からも注目を集めています。
Tuyoのカード発行方法・使い方
Tuyoカードを使うまでの流れ
- アカウント登録
- 本人確認(KYC)
- カードの有効化
- USDCの入金
Tuyoカードを利用する際は、上記4ステップの事前準備が必要です。ここでは、Tuyoのアカウント登録からUSDCの入金まで、実際にカード決済を行うまでの手順を画像付きで解説します。
STEP1:アカウント登録
まずは、以下のリンクからTuyo公式サイトにアクセスします。
上記から公式サイトにアクセス後、デバイスに対応したアプリストアをタップ。その後、アプリストア経由でTuyoアプリをダウンロードしてください。

ダウンロードしたアプリを開き、「I have a referral code」をタップ。当サイトの紹介コード「35EAVU」が反映されていることを確認して「Continue」をタップします。

続いて、スマホ画面をタップして長押しします。その後、画面をタップしてください。

顔認証の許可画面が表示されます。「Contiune」をタップ後、「許可」をタップします。

最後に、通知の許可画面が表示されます。「Contiune」をタップ後、「許可」をタップすれば、Tuyoのアカウント登録は完了です。

STEP2:本人確認(KYC)
アカウント登録完了後、カード発行のための本人確認(KYC)を進めます。画面下メニューのカードアイコンをタップ後、「Get card」をタップ。その後、居住国とカード利用上限(1日)を設定してください。

Tips
利用上限額の設定は最大で10,000ドル、最小で10ドルです。利用上限は後から設定画面で変更できるため、おおよその金額設定でも構いません。
続いて、氏名や電話番号、住所等の個人情報を入力します。すべての項目を入力後、「Continue」をタップしてください。

外部サービスに移行し、本人確認書類等の提出を進めます。開いた画面で「Continue」をタップし、「All countries except USA」にチェックを入れて「Continue」をタップしてください。

再度、個人情報の入力に移ります。ここでは「Speed up your verification with Sumsub ID」にチェックを入れてから「Continue」をタップしてください。これで先ほど入力した個人情報が自動反映されます。
その後、自動入力された個人情報に間違いがないかを確認して「Continue」をタップします。

提出する本人確認書類の選択を進めます。まずは居住国を設定し、提出したい書類にチェックを入れて「Contiue」をタップ。その後、「Continue」をタップして書類の裏表を撮影してください。

次に、セルフィー証明(顔写真の撮影)に移ります。注意事項を確認して「Continue」をタップ後、指示通りに撮影を進めます。撮影が終えると自動で審査が行われ、数分後に本人確認が完了します。

STEP3:カードの有効化
本人確認を完了後、カードを有効化しましょう。まずはカード画面から「Activate your card」をタップ。注意事項を確認してチェックを入れ、その後「Slide to confirm」の表示を右にスワイプしてください。

これでカードが有効化されました。画面上のカードをタップし、カード番号やCVVなどの情報を確認しておいてください。

最後に、スマホ決済でTuyoを利用できるよう、ウォレットアプリへの追加を進めましょう。
カード画面に表示された「Apple Pay(Google Pay)」をタップし、「Open Apple Wallet」から各ウォレットアプリの手順に従ってTuyoのカード情報追加作業を進めてください。

STEP4:USDCの入金
カード決済を進められるよう、決済用の資産を入金します。Tuyoでは外部ウォレット経由でのUSDC入金のほか、Coinbase経由の入金、銀行を通じた法定通貨の振込が可能です。
ここでは、最も手軽な外部ウォレット経由でUSDCを入金する方法を解説します。まずは、ホーム画面から「Make your first deposit」をタップ。入金方法から「Crypto」を選択してください。

その後、Tuyoの入金アドレスが表示されます。あとは対応ネットワーク経由で入金アドレスを基にUSDCを送金するのみです。送金完了後、Tuyoのホーム画面にUSDC残高が反映されます。

Base以外の入金はブリッジが必須
Base経由でUSDCを入金した場合、そのままカード決済を進められます。しかし、その他ネットワーク経由で入金した場合は、あらかじめBaseにUSDCをブリッジする必要があります。
ブリッジを進める際は、カード画面から「Convert」をタップ。その後、USDCのブリッジ数量を設定し、「Review order」をタップしてください。

確認画面が表示されるので、「Slide to confirm」を右にスワイプしてブリッジ完了です。カード残高にブリッジしたUSDCが反映されているかを確認してください。

Tuyoのその他機能の使い方
Tuyoの機能性はデビットカード決済にとどまりません。ここでは、Tuyoのアプリ上で提供されている各種機能の使い方について解説します。
暗号資産のスワップ
暗号資産のスワップを利用する際は、ホーム画面の虫眼鏡アイコンをタップ。対応する暗号資産が一覧表示されるので、任意のものを選択してください。ここでは例としてETHを選んでスワップを進めます。

選択したETHの詳細画面から、「Buy」をタップします。その後、USDCで交換数量を設定し、「Review order」をタップしてください。

最後に、確認画面で「Slide to confirm」を右にスワイプしてスワップ完了です。なお、この画面でスワップから獲得できるTUYOsや取引手数料の実質負担額を確認できます。

Tuyo Earnでの運用
ここでは、Tuyo EarnでUSDCを運用する手順について解説します。なお、運用の際はあらかじめBaseにUSDCをブリッジしておく必要がある点に注意してください。
まずは、画面下メニューの運用アイコンをタップし、表示画面から「USD」をタップ。運用戦略が一覧表示されるので、ここでは例として「yoUSD」をタップして運用を進めてみます。

運用戦略の詳細画面から「Deposit」をタップ。預け入れるUSDC数量を設定後、「Review deposit」をタップしてください。

確認画面で「Slide to confirm」を右にスワイプすれば預け入れ完了です。yoUSDの運用戦略画面で預け入れたUSDCが反映されているかを確認してください。

USDCの引き出し手順
運用戦略画面から「Withdraw」をタップ。その後、引き出し数量を設定し、「Review deposit」をタップします。最後に「Slide to confirm」を右にスワイプすれば引き出し完了です。

TUYOsの獲得・確認
カード決済や暗号資産の交換で得たTUYOsは、専用画面からその獲得数量を確認できます。まずは画面下メニューの一番右のアイコンをタップ。「Start earning TUYOs」を右にスワイプしてください。

専用画面では以下のとおり、CARD・EARN・CONVERT・REFERRALごとに獲得したTUYOsを確認できます。その下では、これまでの獲得履歴を参照することが可能です。

また、この専用画面からはTuyoの紹介コードを取得することも可能です。画面上部の「Invite Friends」をタップすれば、紹介コードをコピーできます。ぜひ友達と共有してTUYOsの追加獲得を目指してみてください。

アンバサダープログラムでより効率的に紹介報酬を獲得
Tuyoでは紹介報酬をより充実させた「アンバサダープログラム」を提供しています。参加者は被紹介者が獲得したTUYOsに対し、追加で最大50%の報酬を得ることが可能です。
さらに、被紹介者による間接的な紹介からも、獲得TUYOsの最大25%を追加で得ることができます。ただし、このプログラムは事前の参加申請が必要な点に注意してください。
秘密鍵の確認・記録
万が一のトラブル時に資産状況を復旧できるよう、オフラインでの秘密鍵の記録・管理を推奨します。
秘密鍵を確認する際は、ホーム画面上部のメニューアイコンから「Keys & Security」をタップ。表示されたメニュー一覧から「Show signer private key」をタップしてください。

その後、「Reveal signer mnemonic」をタップ。秘密鍵が表示されるので、メモ等に記録して第三者の目に触れないような体制で大切に保管してください。

Tuyoを利用する際の注意点
Tuyoは競合の暗号資産デビットカードとは仕様が異なる点が存在します。以下では、デビットカード使用時やTuyo Earn利用時における注意点について解説します。
現状バーチャルカードしか使えない
Tuyoは執筆時点で物理カードを提供しておらず、バーチャルカードのみの対応です。
現状は決済がスマホに依存するため、バッテリー切れや故障等により、決済を進められないリスクがあります。さらに、タッチ決済未対応の端末を採用する店舗で利用できない点も注意が必要です。
なお、物理カードは現在開発中となっており、近いうちに提供される予定となっています。
外部プロトコルの運用リスクがある
Tuyo Earnの資産運用先は、Tuyoが所有・運営しない第三者のDeFiプロトコルである点に注意が必要です。
これらのプロトコルによっては、プログラムの欠陥(バグ)や流動性の不足といった問題があるため、預けた資産が部分的、または完全に失われる可能性があります。
TuyoはあくまでDeFiプロトコルを厳選して仲介する役割にしかすぎません。従来の銀行のような公的な資産保証はされないため、これらのリスクを理解した上で運用を進める必要があります。



